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- 英語の仮定法過去
「歳とってくると、脂っこいもの食べなくなってね~」子供の頃、周りの大人たちがよくこんな会話をしていました。「それって個人個人の好みの問題じゃないの?」なんて思っていたモモスケ、しかし昨夜うかつにも
「最近カルビが脂っこくて旨くないんだよね~。」
と、口走ってしまいました。うーむ、ついに歳をとったことを認めてしまったようです。こうしてオッサンになっていくんですね…。かつて大好物だった「脂っこい焼き肉」への興味が無くなるのと同様に、時代が流れることで大きく変わっていくものがあります。その代表が「言葉」。
「若者言葉が理解出来ない!」なんていう方も多いかもしれませんが、、以前から使われている言葉であっても、時代の流れによって「意味」が変化している言葉も多く存在します。もちろん文字から受ける印象で、最初から意味を取り違えて覚えてしまっている言葉も多いのですが、例えば、これら日本語の熟語やことわざの正しい意味をご存知でしたか?
1) 失笑
2) 爆笑
3) おもむろに
4) 情けは人のためならず
5) 姑息
正解は、
1) ×「さげすんで笑うこと」 ○「おかしさをこらえることができず吹き出すこと」
2) ×「大笑いすること」 ○「大勢の人が一度にどっと笑うこと」
3) ×「突然何かを始めるさま」 ○「落ち着いて、ゆっくりと事を始めるさま」
4) ×「情けは人の為にならない」 ○「人に情けをかけると、巡り巡って自分に良い報いが来る」
5) ×「卑怯」 ○「その場逃れ」
※「意味にご用心」より。
有名な誤用もありますが、「爆笑」の意味は、モモスケもはじめて知りました。一人じゃ爆笑できないってことですね。
すっかり日本語メルマガになってしまいましたが(失笑)、英語も、多分この例も、時代の流れによって使い方が変わってしまった例だと思います。それが「was」。 先日ビデオを観ていたら、おそらくアメリカ人と思われるガイジンさんが、
If I was you …
と言っているんです。それって、あの面倒な文法のひとつ「仮定法過去」じゃないの?と思うのですが、それって間違えだよね?なんて感じてしまいました。仮定法過去といえば、モモスケ世代が学校で習ったのは、
If I were a bird, I would fly to you.
「もし私が鳥だったら、あなたのもとへと飛んでいくのに」
っていう文章でした。よね? I was じゃなくて I were でした。もちろん本来はこれが正解です。それが最近は、“通常の”過去形では、I に続くbe動詞は was なので、was を使う人たちが増えてきているようなのです。ネット検索したら、こんな歌もあるみたい。
もちろんこれは、会話の中で使われる「口語表現」の例で、文章の中で使われることは、ほとんど無いようです。さらに英語学習者の私たちは、話すときでも正しい文法を使うことが理想的です。こういった用法は知識として知っておけば十分で、使うことは避けたほうが良いと思います。
時代の流れで言葉もどんどん流れていく。そんな感じの If I was you でした。
補足ですが、なぜ主語が「I」なのに、be動詞が、was じゃなくて were なのかと言えば、あえて were にすることで、意味の違いを明確にすることが目的です。
If I was a bird … もし私が(かつての)鳥だったなら…
If I were a bird … もし私が鳥ならば…(実際はあり得ない)
wasだと、「今は人間やってるけどさ、去年の俺みたいに鳥だったら飛んで行けたんだけどね~」みたいなニュアンスがあります。このメルマガは文法説明が主旨ではないので、細かな説明はしませんが、これは仮定法過去と直説法の違いです。関心のある方は、おさらいで勉強してみてくださいね!