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- 英語は日本人なら話せる?
前回号で、フジテレビ系でやっている「NIPPON@WORLD」っていう番組を紹介しました。
前回書ききれなかったのですが、番組の中で取材を受けていたシンガポール人の男性が、日本に対するイメージを、こう表現していました。
「日本人は誰でも英語が話せる」
ありふれた街頭インタビューでしたので、おそらくこの一般人男性の本音の一言だったように見えました。この男性が、社内の標準語が全て英語という外資系企業の社員で、同僚の日本人としか会話しないなら話しは別ですが、そうでもなさそうです。おそらく来日して、多くの日本人と接する中で感じ取った素直な印象として
「日本人は誰でも英語が話せる」
と感じたのでしょう。ウソやお世辞の発言ではなかったようです。海外から見れば、日本人は充分に「英語が話す」ことができて、充分に「英語を使いこなしている」とモモスケも思います。
モモスケの友達のアメリカ人は「あいうえお」50音を全て言うことは出来ませんが、皆さんの中で「ABC」26音を言えない方は少ないのではないでしょうか?
和製英語と混同することも多いけれど、日常会話には英語があふれ、テレビのリモコンやカーステレオのボタンも全部英語表示です。ネイティヴ同士の会話に参加したり、英語で環境問題を議論するのは無理かもしれませんが、その前段階、基礎段階としては、充分に英語を話し、使いこなしているように海外の人からは見えるはずです。充分に英語教育が行き届いた国に見えることでしょう。きっと。
それが外から見た印象です。
ただ同じ日本人同士、中から見てしまうと、みんなある程度の英語知識があるがために、その中で高低を比較してしまい、自分は「英語が出来ない」「話せない」と感じてしまいます。比較対象のレベルが高いから、過小評価しているんです。「あいうえお」が言えないアメリカ人の友人の日本語力は、お世辞にも高いとは言えないレベルです。いや…相当低いです。ほとんどといってよいほど話せません。そんな彼でも、自分は日本語が話せると豪語しています。
気の持ちよう…と言ってしまえばそれまでですが、多くの日本人は、
・ABCも全部知っている
・ある程度の単語だって知っている
・海外旅行だって、多少の不便はあるものの買いものくらいは充分できる
という事実を考えれば、謙遜などすることなく、
「そこそこ英語が話せる」
と自信をもち、あとは「話せる」幅を少しづつでも広げていけばいいだけだと思います。
以前経営コンサルタントの森英樹先生にインタビューさせて頂いた際、こう仰っていらっしゃいました。
日本語だと「英語が話せますか?」とつい言ってしまいがちですが、英語だと普通は、「Can you speak English?」ではなく「Do you speak English?」と尋ねます。出来る、出来ないというと、そこに評価のニュアンスが入るので、出来ないと恥ずかしい、ということになってしまいます。そのメンタリティが問題だと思います。
日本人で英語が全く出来ない人はいないでしょう。ですから、英語が出来る、出来ないではなく、話すか、話さないか、です。レベルはともかくとして、日本人で普通に学校教育を受けてきたのなら誰でも英語は話せば話せるんです。「自分は英語を話せる!」というメンタリティからスタートして、コミュニケーションの楽しさを味わいながら上達していただければと思います。
メルマガ31号から抜粋
「出来る出来ない」ではなく、「話すか話さないか」まさにその通りです。能力ではなく、行動するかしないか、そこが重要なんですね。