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- 英語も日本語も難しい!
モモスケ、アメリカ人の友達がいるのですが、彼は時折、モモスケの英語を直してくれるんですね。ある程度の難しい会話もできると思っているモモスケですが、小さなミスはしょっちゅうです。
恥ずかしながらこの前も、つい何の気なしに
It's very fun!
などと口走ったら、「それ変だよ!」と思いっきり言われてしまいました。
It's very blue! って言わないだろ?
It's very blue sky! とは言うけどね!
It's very fun game! とか
It's a lot of fun! って言いなよ! と。
言われてみればその通りなのですが、「すっごい楽しいよ!」といいたい場合の日本語的思考が、形容詞と名詞を間違えさせます。「親切なのはありがたいけど、もっと優しく注意してよ!繊細なんだから!」と心の中で思いながらも口にも出せず「いつか復讐してやる!」と心に誓うモモスケ。
復讐のチャンスは意外と早く巡ってきました。
彼は日本語もそこそこ上手に話すことができるし、とっても勉強家です。少しでも正しい日本語を話そうと、いつも勉強をしています。この前もモモスケに向かって、
「モモスケ!日本語では形容詞を否定形にする場合、『ない』を付けるけど、そのとき形容詞の語尾が『い』から『く』に変わるんだよね~」などど説明していました。さすがアメリカ人!日本語ネイティヴのモモスケ様に向かって日本語を説明するとは、たいした野郎です!つまり彼が言うには
美しい + not = 美し『く』ない
忙しい + not = 忙し『く』ない
いやらしい + not = いやらし『く』ない とのこと。
あたり前の話ですが、彼から言われるまでは、そんな法則があったのも忘れていました。そんな日本語勉強オタクの彼ですが、すっごい間違いをしでかしました!!意外や意外!日本語ネイティブのモモスケには予想もつかない間違い!それは…。
大人気
これです。これってナンて読みますか?
もちろん【大人気】=だいにんき ですよね?当然彼も自信満々に Dai nin ki と読み、 very popular って意味だね!と理解していました。当然です。でも実はですね、よ~く見ると、そこにはこう書いてあったのです。
大人気無い(彼は大人気無い行動に出た…)
おとなげない ですよ!『おとなげない』!あはっ!あははっ!モモスケ、ここぞとばかりに、いつぞやの復讐に出ました。
大人気 = 大 + 人気
大人気無い = 大人 + 気 + 無い
これでもか!と説明するモモスケ!……しかし。しかし、ハタと気づいたのです。『日本語って本当に難しいんだな…』と。
英語では very popular は very popular であって、ve rypopular でも verypo pular でも、ましてや verypop ular なんかじゃないんです。あり得ません。キチンと単語と単語の間にスペースが入っていて、区切れ目も明快です。
わかりやすいです。しかし日本語はどうでしょう?
彼は【大人気無い】という日本語を知りませんでしたが、でも…でも…ですよ、
・アメリカ人の彼は、大人気 という単語も知っています。
・『ない』が語尾に付くと否定形だということも知っています。
ならば、【大人気無い】→ 大人気 + not = とっても人気が無い
と理解したとしても、これって当然の間違いであることに気づきました。『う~ん…。恐るべき日本語!』絶好の復讐のタイミングと思ったモモスケですが、大人気無かったのはモモスケのほうで、モモスケの犯した英語のミスと天と地の差があることに気づいた次第です。
ご参考までに漢字は ideogram = 表意文字 といって、文字自体に意味を持つ文字です。エジプトの象形文字と同じで、大 = おおきい とか とっても という意味がありますから、大人=大+人=おおきい ひと と理解できます。一方で英語は phonogram = 表音文字 といって、文字は意味ではなく、音を表しています。文字=音なので、音読みも訓読みもありません。(ひらがな・カタカナは表音文字ですよ)言語の成り立ちからして違うコトバ=英語。同じ phonogram を使うフランス人やドイツ人が英語を学ぶのと、日本人が学ぶのでは、言語間の距離が違うのは当然です。
難しいと言われている日本語を使いこなす私たち。そんな私たちが『コトバを使う能力が低い』ことなど、あり得ません。問題は英語の学び方が非効率なこと、そして英語に慣れていないだけのこと。引き続き効率的に英語を身につけていきましょう!
なんだか日本語のメルマガのようになってしまい、強引に『英語』の話題に引き戻すモモスケなのでした。