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- 英語はひとつじゃない?Englishes
モモスケはまだこんな寒いのにもかかわらず、既に花粉症気味です…。
けれど目の痒さにも負けず、今回は少し視点を変えて、「英語」という言葉の意味するところを考えてみたいと思います。
皆さんご存知の通り、一口に「英語」と言っても実は色々と種類があります。インド訛の英語に中国語訛の英語…
まあ外国語として話される英語に癖があるのは当然としても、母国語としても話される英語にもずいぶん違いがあります。アメリカ英語にカナダ英語、ブリティッシュ英語にオージー英語、さらにはシングリッシュと呼ばれるシンガポール英語…。同じ英語でもそれぞれ癖があるんですね。このことから最近ではEnglishに複数形の s をつけて Englishes と言う言葉も生まれたほどです。
英語はひとつじゃない!英語は様々な種類がある!
ということなのですね。とはいえ私たちが「英語」と言う時にまず頭に思い浮かべるのは、American English(アメリカ英語)とBritish English(イギリス英語)の二つだと思います。ということで今回はアメリカ英語とイギリス英語の違いについてお話ししたいと思います。
American English と British English
この二つの呼称を見ていると、何かおかしい気がしませんか?だって普通に考えれば American というのは文字通り「アメリカの」という意味なのに、その後に「英国の」を意味する English と続くわけですから。直訳すればアメリカの英国語…これってやっぱりちょっとおかしいですよね。更におかしいのが British English という呼び方。British も English も両方「英国の」という意味です。だからつまりこれは「英国の英国語」ということになります。
なぜこんなややこしいことになったのかと言えば、そもそもイギリスの母国語であった English がアメリカの母国語としても認識され、そして両者の英語に少なからず違いが生まれたからです。文字通り起源的には English は英国の母国語です。だから英国人の中にはBritish English という言い回しを嫌う人もいます。彼らにすれば「もともと俺たちの母国語なのに、なんでわざわざ「英国の」なんて接頭語をつけられなきゃいけないんだ!」と思う訳ですね。
しかしながら今日では、世界で話されている英語の約9割近くが American English だとも言われています。
American English と British English では、実際どこがそんなに違うのでしょうか?
まず一般的に知られているのが発音の違いですが、残念ながらメルマガでは発音記号を書くことができませんので、それは改めての機会として、今日は英語と米語で意味が違うという単語をご紹介します。例えば…
・Chips 米語ではポテトチップを指しますが、英語ではフライドポテトを意味します。
・Homely 英語では「家庭的」という意味なのに、米語では婉曲的に「ダサい」ということ!気をつけましょう。
・Rubber 米語では「ゴム」英国では「コンドーム」を意味します。最近ではアメリカ人もよく使うようですね。
・the first flor 米語では「一階」なのに英語では「二階」を指します。英語での「一階」はground floor。
他にもあります。
英語 米語
・Suspender 女性の下着 サスペンダー(ズボンの)
・Knock up 打ち合い練習 性交
・Subway 地下道 地下鉄
どうでしょうか?これだけ極端に意味が違えば、同じ英語でも区別せざるを得ないと思ってしまいますね?もちろん、更にこれにオーストラリア英語やカナダ英語などもそれぞれ独特の意味をもつ単語や言い回しがあるわけです。英語って様々ですね!でもこれを「英語は複雑だ」と、覚えることの多さにがっかりするのではなく、世界の共通語の英語だからこそ、それぞれの地域に「個性」があるんだな~と思って頂き、その違いを楽しむことこそが大切ではないでしょうか?
何度もお伝えしてきましたが、英語という言語は世界中で非常に多くの文化を異にする人々によって話されています。もちろん、「英語」と「米語」が、いわゆるスタンダードであるのは否定できませんが、あまり神経質に模倣する必要はありません。
通じりゃええやん!会話やし!
世界中の誰もが多かれ少なかれそう思い、多少ブロークンでも勇気を持ち、それぞれの英語を話しているのです。
なにしろ Japanese English だって、世界の Englishes の中のひとつなのですから!ネイティヴみたいな発音を目指すより、まずは自分の意思を伝えることを目指すことが大切なのは言うまでもありません。
まずは勇気をもって話しかけましょう!