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- 英語のことわざ
さて、今回は久々に実際の英語表現に触れてみよう!という趣旨で、英語の諺や慣用句を幾つかご紹介しようと思います。
数ある英語の諺の中でも、今回は日本語にも似たような意味の諺があるものを集めてみました。伝える教訓?は同じでも、表現や例え方の違いから、日本語と英語の肌触りの違いが実感できるはずです。みなさんもまず英文の諺を読んで、日本語版の同じ諺は何になるのか考えてみてくださいね。
1) Little head great wit
2) Many a little makes a mickle
3) Seeing is believing
4) Don't count your chickens before they are hatched
5) A drowning man will catch at a straw
どうですか?わかりましたか?どれも有名な諺ばかりです。
1)
Little headは小さい頭、great witは大いなる知恵といった感じの意味です。「小さい頭に、大いなる知恵」つまり、小さくても、馬鹿にできないよということですね。これを日本語で言うと…そう!「山椒は小粒でもぴりりと辛い」です。
2)
これは mickle の意味がわかれば、ピンとくるのではないでしょうか?mickle はスコットランド地方の古語で「多量、たくさん」を表します。小さいものがたくさん集まると、多量になる…当たり前といえば当たり前ですがつまり「塵も積もれば山となる」ですね。
3)
この短く力強い喝破のしかたには、英語らしさが出ているような気がします。「見ることとは信じることだ」=「百聞は一見にしかず」です。これはご存知だったのではないでしょうか?
4)
hatchは、「孵化する」という意味です。(卵から)孵化する前から鶏の数を数えるな…=まだ形になっていないものを、利益として頭数に入れてはいけません。…わかりましたか?そう、「とらぬ狸の皮算用」です。
5)
これはまさに一語一句そのまんま!「溺れる者は藁をも掴む」ですね。
では次の慣用句はいかがでしょうか?
1)It's raining cats and dogs.
これは雨に関する決り文句で「土砂降りの雨」という意味です。空から犬や猫が降ってくるというのは、何だか素敵にシュールですね。モモスケは「晴れときどきぶた」という有名な絵本を思い出してしまいます。
2) As cool as a cucumber
この表現を知ったとき、モモスケはふきだしてしまいました。「キュウリのように冷静だ」英語圏ではキュウリは冷静な野菜とみなされているのでしょうか?何ででしょう?キュウリのように冷静になって考えてみましたが、わかりません。謎は深まるばかりです。
3) As slow as a wet weekend
これも文化や国民性が伝わってくるようで、ユニークですね。「雨降りの週末のようにのろい」せっかくの週末なのに雨に降られ恨みがましそうな顔で家に篭っている人の顔が眼に浮かぶようです。
4) It takes two to tango
「タンゴは1人じゃ踊れない」なんだかかっこいい映画の台詞のようにも聞こえますが、実はこれ、「喧嘩両成敗」と同じ意味です。争いごとをタンゴに喩えるセンスが面白いですね。
どうでしたか?このように諺や慣用句など、それぞれの言語圏で時間をかけて育まれた表現には、その文化や国民性が反映されるものも多いです。フォーマルな英語に少し疲れたら、こんなところから英語を見つめてみてもいいかもしれませんね!
次回は、一つの文化圏から他の文化圏に翻訳するのがとても難しいと言われる「ユーモア、ジョーク」についてお話しちゃいます!