英会話上達のコツ

2005/04/06
アメリカでのルールとマナー

前回は内容がお固くなってしまったので、今回は趣向を変えて、英語圏でのちょっとしたルールやマナーについてお話したいと思います。

 

バスや電車の乗り方やら、日常生活における些細なルールにおけるまで、初めての海外はわからないことだらけです。今回はまたまたモモスケの恥ずかしい実体験から、北米における知っておいた方がいいかも?というマナーやルールについてお話しちゃいます。

 

《チップ篇》

 

海外旅行で初めて直面する、慣れない習慣のひとつが、このチップでしょう。ガイドブックなんかには、だいたい10%から20%が普通。サービスの良し悪しによって変わります、なんて書いてありますが、実際問題、どれくらい払えばいいのでしょう?チップというのは面白いもので、人によってかなり支払う金額に差がでるようです。というのは、「サービス業」というものに対する個人の哲学やら考え方やらがダイレクトに反映されるからです。

 

 

・10%はあくまで「最低」ライン。食べ物やサービスに問題なければ20%は払うのが普通だよ

・よっぽど気に入らない限り、10%ちょうどで構わない。

・何でそんなもん、払わなきゃいけないんだ!

 

このように、ネイティブの人でも意見は様々です。(最後の意見は極端ですし、少数派ですが…)

 

 

 

 

モモスケは、だいたい15%を目安として、サービスが良ければ20~25%くらいといった感じでしょうか。チップはあなたの「その店やサービスに関する気持ち」ですので、あまり深刻に考えることもないと思います。ただ、次のことは常識としてあまりやらない方がいいみたいです。

 

・1セントや5セントコインを山のようにかき集めて、チップにする。

 

北米には、店のサービスが極端に悪く気分を害された場合、1セントコインを一枚だけチップとして残し、「不満足」の意を表明する習慣があるそうです。ですので、合計額に関わらず、このような払い方は避けた方がよさそうです。

 

・遠くにいる店員を大声で呼ぶ。

 

日本の居酒屋なんかですと「こっち!お酒もう一本!!」なんて叫んでいる人を見かけますが、これもあまりやらない方がいいみたいです。基本的に、手を挙げて呼ぶか、近くを通った時に声をかけるのが無難です。モモスケの友人がこのマナーを知らず、酔っ払って ヒュウウッ!と「口笛」でウェイターを呼んだところ、そのウェイターは凄まじい表情で飛んできて

 

I am not a dog!

 

と5分ほど怒られたあげく、そのウェイターは二度と友人のテーブルには来なくなったそうです…。皆さんも、気をつけましょう。

 

・麺類をズルズル音を立てて食べる。

 

 

この文化の違いに関しては、様々な意見や対立があり、一回テレビの某番組でも外国人の人たちと日本人の間で激しい論争をしていました。面白かったので、その時の日本人の言い分を紹介すると

 

麺類というものはダラダラ食べていればのびてしまう。一番美味しい状態で美味しく食べるために、あのようにスピーディーに豪快に食べているのだ。些細なマナーにばかりこだわるグルメでない、お前らにはわかるまい。(アメリカ人への発言でした)

 

アメリカのレストランでパスタを食べ、その柔らかさ、あまりの腰くだけ加減に切なくなった経験のあるモモスケには、まさに頷きたくなる意見です。けれど、つめたーい視線を背中に集めたくなければ、Behave like a Roman in Rome.(郷に入っては郷に従え)という格言に従った方が良さそうです。また暗黙の了解事項として、スペシャルメニューを出してもらうなど優遇してもらった時や、閉店時刻を過ぎても食事がおわらなかった時なども少しチップを大目にする習慣があるみたいです。要するに「感謝の気持ち」が多ければ、それだけチップで表現するということですね!

 

逆に日本ではダメでも、海外ではオッケーというものもあります。

 

《電車の中篇》

 

電車やバスの中での携帯電話でのおしゃべり。日本では散々アナウンスで注意されても、未だに話している人を見かけますが国外では必ずしも禁止というわけではないようです。それどころか、バンクーバーのバスには『ただ座ってないで、誰かと話そうよ』という携帯電話のデカイ広告が貼られてました。

 

実際、北米の交通機関では、大きい声で携帯電話で話す人をよく見かけますが、周りの乗客の反応を見ても、迷惑行為とはされていないようです。黒人の若いお兄ちゃんなんかは「耳、大丈夫?」と心配したくなるような爆音でウォークマンを聞いている事も多いのですが、不思議と気にならないんですよね。それどころか、いかにもアメリカだなあ…などと感心してしまうくらいです。

 

このように、当たり前ですが、国が変わればルールやマナーも変わります。でも過剰にビクビクせず、その文化の差に揉まれることも、とっても大切な体験ですので、モモスケほどとは言わないまでも、恥をかくことをあまり怖がりすぎないでくださいね!

次は「英語の恥はかき捨て」

  • 初級編
  • 中級編
ページトップへ