英会話上達のコツ

2004/02/17
英語教師のための英語セミナー

さて今回はスペシャルレポートをお届けします。

 

潜入!教師のための英語教育実践セミナー

 

行ってきましたっ!沖縄です!暑いです!世間ではバレンタインデーのチョコレートが飛び交う2月14日。モモスケ、沖縄で開催された【教師のための英語教育実践セミナー】なるものに参加してきました。もちろんモモスケは教師じゃありませんが、皆様にとっては既におなじみの関東学院大学教授:御園和夫先生が、沖縄国際大学外国語センターの依頼で沖縄県教育委員会後援の下にセミナーを実施するとの事で、ちゃっかりお供させて頂いた次第です。

 

このセミナーの目的は、もちろん英語のセンセイのレベルアップ!メルマガ19号でもお話させて頂きましたが、最近読者になって頂いた皆さんのためにちょこっとご説明します。

 

2003年3月31日に文部科学省が、【英語が使える日本人の育成のための行動計画の策定について】というひとつの指針を打ち出しました。これによれば…

 

【国民全体に求められる英語力】

 

「中学校・高等学校を卒業したら英語でコミュニケーションができる」

 

○中学校卒業段階:挨拶や応対、身近な暮らしに関わる話題などについて平易なコミュニケーションができる(卒業者の平均が実用英語技能検定(英検)3級程度)

 

○高等学校卒業段階:日常的な話題について通常のコミュニケーションができる(卒業者の平均が英検準2級~2級程度) 

 

 

【専門分野に必要な英語力や国際社会に活躍する人材等に求められる英語力】

 

「大学を卒業したら仕事で英語が使える」

○各大学が、仕事で英語が使える人材を育成する観点から、達成目標を設定

 

とのことで、日本の英語レベルを底上げし、学校英語教育のあり方を根本から見直そうというものです。この文書の中に【英語教員の集中的研修の推進】というのがあり、平たく言うと、英語を教える立場にある全国の中学・高校の英語の先生の英語力が低く、文法は出来ても【英語が聴けない!】【英語が話せない】ために、文部科学省が5年かけて先生たちを再教育しようというものです。その「英語教員集中研修講師」、つまり英語の先生に【使える】英語を教える先生、いわば先生の先生に大抜擢されたのが御園和夫教授!

 

もう皆様ご記憶ですよね?モモスケが製作に携わった【30日間英語脳育成プログラム<初級編>】の総合監修の御園教授なのです。

 

 

 

さてそんな目的のこのセミナー、参加してビックリ!御園先生だけでもスゴイのに、そこにいらっしゃった先生方といったら超一流超有名な先生方ばかり!( ̄□ ̄;)

 

まずは早稲田大学の東後勝明教授!

NHKラジオ『英語会話』の先生ですから、知る人ぞ知る大先生。ご存知の読者の方ってとっても多いと思います。東後先生は著書『なぜあなたは英語が話せないのか』が有名ですが、これはモモスケがとても影響を受けた名著の中の名著です。 

 

そして早期英語教育の第一人者、愛媛大学の金森強教授!

文法中心主義で今までやってきた日本の英語教育をコミュニケーション重視に変えていこうと活躍中の先生です。

 

御園先生に加え、東後先生・金森先生という超一流の英語教育の権威の先生方のセミナー、大変意義の大きい充実した内容でした。専門的なお話も多く学校の先生のためのワークも多かったため、今回内容の説明は割愛させて頂きますが、ポイントを一言に要約するならば…

 

言語とは音声である。言語習得には音声を用いるしかない。 

 

というもの。やっぱりこれです。

従来よりこのメルマガで主張しつづけてきたポイントとピッタシ合致し、モモスケ我が意を得たりの結論に、ますます多くの皆さんに本メルマガを通じ、引き続きノウハウをお伝えしていく自信に繋がりました。

 

 

さて、今回お伝えしたかったことはこの後のことなのです。実はセミナー終了後、沖縄の郷土料理を楽しみながら先生方との懇親会が開催されたのですが、ここでの話題です。泡盛でほろ酔い気分になってきた頃、とある懇親会参加者が

 

「どうすれば英語が上達するでしょうか?」

 

と、早稲田の東後先生に尋ねたのです。どう見ても教員とは思えぬ風貌のこの参加者、よく聞くと元タクシー運転手の方で、英語が話せるようになりたい一心でこのセミナーに参加したとのこと。つまり一般の方だったのです。(もちろんモモスケも一般でしたが…)

 

この質問に対する東後先生のお返事は、

 

「上達するまで続けること」

 

というお答えをされていました。(笑)当たり前といえば当たり前の回答にドッ!とその場は盛り上がったのですが、その後にこう付け加えていらっしゃいました。

 

「いや~僕だって毎日勉強しているんですよ~。毎日勉強しないとザルみたいにどんどん頭から英語が抜け落ち、どんどん忘れちゃうんです。だから忘れちゃうよりも多く、毎日毎日勉強しているんです。」

 

……そうだったんですね~。本当にすっごい大先生でさえ、毎日毎日忘れることより多くの勉強をしていたんですね~。ビックリしたと同時に、なんだかちょっと安心ちょっと反省です。

 

「英語が出来る人と出来ない人の違いとは?」なんて大上段に構えていても、結局のところ継続するっていう事が大事なんでしょうね。言い古され今更取り立ててお話しするほどでもないんですが、それでもやはり継続は大事なんです。

 

皆さんはいかがですか?継続してますか?

 

さて皆さん!英語上達に向け、たくさんの事例や違った観点でのお話しをさせて頂くために、次回より新しいナヴィゲーターが当メルマガに登場いたします。

 

英語上達のコツを、わかりやすく、大胆に、そして面白く皆様にお話させて頂きますので、どうぞ宜しくお願い致します。あるときは引き続きモモスケが、あるときは新ナヴィゲーターが、皆様の英語力向上に結びつく情報を惜しみなくお伝えさせて頂きます。どんなお話が飛び出すか、次回宜しくご期待くださいっ!!

次は「オーラルの英語の授業」

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