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- 【3】TOEIC®リスニング問題の戦略
(1)TOEIC®は設問の先読みがカギ!
リスニングは、流れに身を任せて解答すればOKでしょうか?もちろん答えはNoです。
特にPart 3(会話問題)とPart 4(説明文問題)では、自分でリスニングをコントロールすることが重要な戦略です。Part 3(会話問題)を例にとりましょう。
Part3では一つの会話文につき3つの設問が用意されています。(Part3の全設問数は30問ですが、会話文は10話)30秒程度の会話文の音声が流れた後、3つの設問に解答する時間は約40秒。設問と選択肢は印刷されていますので、設問の音声に先行し、最初の20~25秒で3つの設問の解答を行ないます。そして3つ目の設問(例ではNo.43)の音声が流れるタイミングで、次の問題の会話文の3つの設問(No.44-46)の先読みに入ります。時間は10~15秒しかありません。
このペースをPart 3だけでなく、問題形式がほぼ同じPart 4(説明文問題)でもキープして行くのが理想的です。
(2)TOEIC®Part3ではここを聴く
設問では「主語」に注目します。この例では、No.44の主語はthe manですから、会話のMan 1にヒントが出てくると予想します。そして、No.45の主語はthe womanですからWoman 2に、No.46の主語はthe manなので続くMan 2にそれぞれヒントがあると予想して待ち構えるのです。
要するに、原則として設問の順序と会話の流れはほぼ一致し、会話は時系列で進みます。ですから、未来の行動を問う設問(例:What does the man plan to do?)が出題された際は、ヒントは会話の最後にくるのが通例です。What does the man plan to do? であれば、男性の最後の発言に答えありです。
(3)TOEIC®の設問のタイプ分けと解答の順序
Part 4(説明文問題)から例をあげてみましょう。
解答順序
80. What is the main purpose of the talk? →3(総合問題)
81. What is included in each person's folder? →1(ピンポイント問題)
82. When will the employees hand in the forms? →2(ピンポイント問題;未来の行動予定)
この例では、No.80はトークの目的、No.81は各自のフォルダーに何が入っているか、No.82は、社員はいつ用紙を提出するかをそれぞれ問う設問です。まずはこれらの設問をタイプ分けしてみましょう。
No.80は全体の情報から判断可能な設問、つまり総合問題。これに対して、No.81とNo.82は特定の具体的情報を聞き取らなくてはならないピンポイント問題です。
Part 3とPart 4の設問は、このように「総合問題」と「ピンポイント問題」の2つに分類されます。このうち優先すべきは「ピンポイント問題」です。なぜなら、ヒントが一度しか登場しないケースがほとんどだからです。
したがって、この例では、
No.81→No.82(未来の行動予定は最後にくる)→No.80と解答するのがストラテジーです。
総合問題は全体の情報から解答できるわけですから、後回しにしても大きな障害にはなりません。それとは逆に、総合問題に気を取られていると、いつの間にかピンポイント情報を聴き逃します。ピンポイント問題にはより注意を払うのがリスニングの鉄則です。
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- 様々な英会話教材、英会話スクール、書籍・参考書。どの学習法が効果的でどの方法が遠回りなのか、もはや個人の英語学習者には判断ができないほどの学習法が氾濫しています。これを私たちの主要構成メンバーである大学教授・ネイティヴ米講師陣が中心となり、本当に価値のある効果的な学習法のみを見極め、" 真面目な努力家" であるにも関わらず、勉強の方向性を間違えたがために今まで英語で苦労してきた英語学習者の方に、正しい英会話の上達方法の情報提供を行なっています。