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- 英字新聞を読む【15】ノーベル平和賞-2
To be, or not to be: that is the question.
英字新聞を使った読解練習、後編をお届けします!英字新聞はタイムリーな英語教材になりますね。
“Only very rarely has a person to the same extent as Obama captured the world’s attention and given its people hope for a better future.”
「オバマ氏ほど世界の注目を集め、世界の人々に明るい未来への希望を与えた人物はまず見当たらない」
◎rarely「めったにない」、to the same extent as「~と同じ程度で」
選考委員長の発言です。複雑な倒置構文で、大学入試の下線部和訳問題にもなりそうな感じですね。
このような最大の賛辞は、前ブッシュ大統領による長年の一方的な(unilateral)強硬外交によほど我慢ならなかったという恨みの声にも聞こえます。事実、「オバマ氏は、多国間外交(multilateral diplomacy)を世界の舞台の中心に引き戻し、新たな国際政治の環境(a new climate in international politics)を作り上げた」とも述べています。
To be, or not to be: what was the question?
ご存知、To be, or not to be: that is the questionはハムレットの名セリフ。JTにはこの名言をもじった風刺漫画が掲載されていました。that isがwhat wasになっていますね。
今回の受賞を時期尚早(too early to give the award to the president)とする批判も確かにあります。しかし、後日JTに掲載された世界の有識者や有力紙によれば、高い理想を持って前に進もうとするオバマ氏の足をここでいたずらに引っ張るべきではないとする冷静な論調が珍しく多く見られました。
これでかえってオバマ氏にはさらに大きなプレッシャーが加わったことは間違いありません。会見やスピーチでの複雑な表情がその胸の内をよく物語っていたと思います。漫画のこの言葉は、ノーベル平和賞授与も含めて、あまり彼にプレッシャーをかけて追い詰めると、せっかくの気高いvisionを彼自身がどこかに見失ってしまいかねないというユーモアをこめた警告です。
- 英会話上達研究会
- 様々な英会話教材、英会話スクール、書籍・参考書。どの学習法が効果的でどの方法が遠回りなのか、もはや個人の英語学習者には判断ができないほどの学習法が氾濫しています。これを私たちの主要構成メンバーである大学教授・ネイティヴ米講師陣が中心となり、本当に価値のある効果的な学習法のみを見極め、" 真面目な努力家" であるにも関わらず、勉強の方向性を間違えたがために今まで英語で苦労してきた英語学習者の方に、正しい英会話の上達方法の情報提供を行なっています。