英語を話す100のヒント

2014/07/23
英字新聞を読む【8】横綱白鵬は学生?-1
英会話上達研究会

英字新聞の見出しを読み解こう!

英字新聞を使って英語力を高めましょう!英字新聞はタイムリーな英会話教材になりますね。

 

Hakuho remains student of sumo despite success

※The Japan Times, Sunday, April 19, 2009, p.18より許可を頂き引用

 

 

 普段スポーツ欄にはあまり関心はありませんが、この見出しには引かれました。

 

remains (a) student?力士生命は短い、だからその後の長い人生を考えてスクールにでも通っているというのか、はたまた通信教育なのか?そんなわけはありませんよね。

 

“If sumo were to become an Olympic sport, I would very much want to be part of it, and I would want to surpass my father.”

 

「相撲がオリンピック競技になったら、絶対出場してみたいですね。それで父を越えられたらと思いますよ」

 

外国人記者クラブでの白鵬の発言です。part of itの部分に冠詞のaがありませんね。そこで気になるのは、「part ofとa part ofに何か差でもあるのだろうか?」ということです。

 

 

I’m part of you, and you’re part of me.は、言わば「二人三脚、一心同体」といったところ。つまり、「切っても切れない仲」です。ところが、ここに冠詞のaが入ると一気にドライな意味になり、「必要なくなればいつでも切れる関係」となります。かつての日本企業は社員を家族同然のpart ofと捉えていたものです。これに対して、外資系企業にとっての社員はいつでも解雇できるa part ofと例えたらいいでしょうか。白鵬の発言にあるbe part of itの部分をどう訳出するかはセンスが問われるところでしょうが、冠詞のaがないのは「なるほど」とうなずけます。

 

後編に続く

英会話上達研究会
様々な英会話教材、英会話スクール、書籍・参考書。どの学習法が効果的でどの方法が遠回りなのか、もはや個人の英語学習者には判断ができないほどの学習法が氾濫しています。これを私たちの主要構成メンバーである大学教授・ネイティヴ米講師陣が中心となり、本当に価値のある効果的な学習法のみを見極め、" 真面目な努力家" であるにも関わらず、勉強の方向性を間違えたがために今まで英語で苦労してきた英語学習者の方に、正しい英会話の上達方法の情報提供を行なっています。
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