留学しても英語が話せない<前編>

英国圏に行っても英語が話せるようにならない!ご寄稿を紹介しながら英語を話す練習法をお話しします。どうやって英語を身に付けたのかの経験談は参考になるはず。「オトナの英語初心者でも話せる!モモスケ英会話」

留学しても英語が話せない<前編>

こんばんは モモスケ英会話のモモスケです。

今回は「英国圏に行ったからって英語が話せるようにならない!」ことを実証されたご寄稿をいただいたので、このご寄稿を読ませて頂きながら、改めて英語が話せる練習法をお話ししたいと思います。

ご寄稿いただいたのは、リオデジャネイロに在住の高橋直子さん。彼女がどうやって【使える英語】を身に付けたか?その実体験の本音の経験談はすごく参考になるはずです。前後編の今回は前編です。ぜひ最後までご視聴ください。

「英語で会話が夢でした。」と語る高橋さん。

外国人の友達が欲しくてたまりませんでした。でも実際は電車で外国人をみたら目をそらし、友人の友人の外国人にはしどろもどろ。そんな私が今や日常英会話には困らず、映画だって字幕に出ないような小さなギャグでも笑えるようになりました。

どうしたらここまで高い英語力が身に付くのか?動画をご覧になっている方も興味津々かと思います。高橋さんはこう続けます。

きっかけはイギリス滞在でした。でも今だからこそ、これだけは言えることは「英国圏に行ったから自然に英語を話せるようになったわけではない」んです。中学、高校、大学と、普通に英語の授業をクリアしてきた私。赤点続きではあったけど一通りグラマーに単語にとマスターしてきたんです。だからイギリスに福祉関係のボランティア留学を決めたときも、「行けば何とかなる」「英国圏に滞在すれば英語が話せるようになる」と、けっこう高を括っていました。出発直前に英会話スクールで、初級会話の集中講座を受けました。この成果で自己紹介だけはスラスラと言えるようになりました。講師と教科書どおりの会話ができるようになり、正直気持ちにかなりの余裕があったんです。

英会話スクールの英会話って日本人接待用の超低速不自然英会話ですからね。スクールで話せても海外で通用しないという話はよく聞く話です。

彼女はこう続けます。

最初につまずいたのは、空港のハンバーガーチェーンでのこと。ハンバーガーとミルクを注文したんです。ハンバーガーはすぐに相手に通じました。沈黙が流れたのはそのあとのミルクを注文した時です。英会話スクールで習ったフレーズをそのまま使って伝えたんです。

「May I have a glass of milk, please.」(コップ一杯のミルクをいただけますか?)すると「What?」(何?)と強い調子で聞き返され、私は一気に怖気づいてしまいました。何度もトライしても伝わらず、結局実物を指差してやっと分かってもらった始末。Lの発音が悪く聞き取ってもらえなかったようですが、習ったとおりにフレーズ繰り返していたのが店員さんのイライラを招いたようです。小学生でも知っている単語が通じなかった事実に、すっかり落ち込んでしまいました。

最初の語学研修の三ヶ月は焦りまくりでした。「いつになったら英語が話せるようになるんだろう」そればかり考えていました。「ある日突然話せるようになる」とか「英語で夢を見だしたら話せるようになる合図」とかよくいいます。私もそんな「奇跡の日」が来るのを夢見て待っていたんです。

でも実際は突然の「奇跡の日」なんて訪れなかったんです。イギリスでの授業も日本の語学学校と変わらないような授業で、確かに自己紹介や買い物をするときの英語は「こちらから一方的には言えるようになった」んです。でも何より一方的に伝えたところで通じないし、英語で何か返答されてもまったく聴き取りができない状態でした。

こことても大切なポイントなんです。英会話というのはもちろん会話ですから、「自分で話す」と「相手の話を聴く」の二つの要素で成り立つわけです。「自分で話す」だけなら独り言ですし、「話を聴く」だけならラジオと同じ。一方通行は会話ではありません。「自分で話す」⇒「相手の話を聴く」を繰り返すことで、初めて会話が成立します。

だから英会話は「話す」の他にもう一つ「聴く」という重要な能力が求められるわけです。「こちらから一方的に言えるようになっただけ」「英語で何か返答されてもまったく聴き取りができない状態」という彼女の体験は、ここでいう「独り言」なんです。

相手に英語で伝えたつもりでいても相手に伝わらない、ということは「独り言」と同じでコミュニケーションになっていない、つまり話していないのと同じだということです。相手の言葉を理解して、自分の意思を相手に伝えることができて、はじめてコミュニケーションが成立するんです。

でも日本人の多くは、「英語を話す」ことに関心はあるのに、「英語を聴き取る」ことの関心は低いようです。誰かに英語力を尋ねる場合、「英語話せる?」と聞くことはあっても、「英語聴き取れる?」と尋ねる人はいません。

しかし「話す」は会話に必要な1つの要素に過ぎません。もう一つの要素=聴くを疎かにしてしまうと会話は成立しないんです。もしこの彼女が相手の英語を聴き取ることが出来たならば、彼女は「Yes」「No」でも意思表示はできたはずです。

今回の動画は「英国圏に行ったからって英語が話せるようにならない!」「行けば何とかなる、英語圏に滞在すれば英語が話せるようになるはウソ!」「ある日突然話せるようになる奇跡の日は来ない」という高橋さんの実体験のご寄稿をご紹介させて頂きました。

ここまでは夢も希望もないように感じますが、この後彼女は劇的に英語力を伸ばすことに成功するそうです。その鍵となるのは、今お話しした「聴き取る力」にあります。彼女の成功した上達法ですが、気になる後半は次の動画でお伝えします。チャンネル登録してぜひ続きもご覧ください。

この動画が少しでもご参考になったようでしたら、ぜひ高評価ボタンとチャンネル登録をよろしくお願いいたします。本日もご視聴いただきありがとうございました!今日もお疲れさん!乾杯!

次は「留学しても英語が話せない<後編>」

ABOUTこの記事をかいた人

ピンクのトイプードル。女の子みたいだけど ♂
大人の英会話初心者の皆さんが、独学で英語が上達するようお手伝いしています。近道の英会話学習法をバッチリご紹介します。
好きなものは、焼酎と焼鳥。焼酎は芋か黒糖、焼鳥はハツとぼんじり。かわいい顔して時々毒を吐きます。

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