お手本はネイティヴ、会話はベタに。アメリカ英語とイギリス英語の違いを交えてお話しします。私たち日本人は、どんな英語をお手本にしていけばいいのでしょうか?「オトナの英語初心者でも話せる!モモスケ英会話」
こんばんは モモスケ英会話のモモスケです。
今回は「お手本はネイティヴ、会話はベタに!」をテーマにアメリカ英語とイギリス英語の違いを交えてゆる~くお話ししたいと思います。世界の英語人口をみると、ネイティヴはたった2割しかいません。私たち日本人は、どんな英語をお手本にしていけばいいのでしょうか?ぜひ最後までご覧ください。
別の動画で詳しくお話ししていますが、世界中で英語を話す人たちは15億から20億人弱と言われています。もちろんアメリカ・イギリス・オーストラリアなど、いわゆるネイティヴに加え、インドやシンガポール、中国そして日本など、いわゆるノンネイティブも含まれています。
では全英語人口15億~20億人弱の中で、ネイティヴはどの程度いるかというと、僅か3億5000万~3億6000万人程度だそうです。数字を丸めると、英語を話す20億人の中でネイティヴはたった4億!つまりノンネイティブが16億人もいるんです。圧倒的にネイティヴよりノンネイティブが多いというのが事実なんです。
ノンネイティブが話す英語が世界には様々あることから、最近ではEnglishに複数形の s 、Englishの場合は最後がshで終わっている単語なのでesをつけて Englishes と言う言葉も生まれたほどです。
ノンネイティブが英語人口の8割を超えているとはいえ、それでも当然私たちがお手本にするべき英語はネイティヴの英語であることには間違いありません。つまりイギリスかアメリカかカナダ、オーストラリアくらいがお手本にすべき英語となります。さらにその中でもスタンダードな、お手本中のお手本はアメリカかイギリスであることは明白です。
American English(アメリカ英語)とBritish English(イギリス英語)ですが、そもそもイギリスの言葉である英語がアメリカに渡り、アメリカで独自の発音や使い方が発達したため、本家のイギリス英語と差が出てきてしまいました。そこで本家のイギリス英語とアメリカ英語を区別するために、アメリカ英語とイギリス英語という表現を使っています。
ではアメリカ英語とイギリス英語は、実際どこがそんなに違うのでしょうか?
まず一般的に知られているのが発音の違いですが、発音の違いは改めて別の機会にお話しするとして、今回はアメリカ英語=米語といいます、とイギリス英語=英語といいます、の意味が異なる単語の例をいくつかご紹介します。例えばこんなのはどうでしょう?
・chips
米語ではポテトチップを指しますが、 英語ではフライドポテトを意味します。イギリスのたべもの Fish & Chipsに添えられているのはポテトチップスではなくフライドポテトです。フライドポテトは英語で言うと French friesなのでこれはわかりやすいですね。
・homely
英語では「家庭的」という意味である一方、米語では婉曲的に「やぼったい」「器量がない」という意味になります。英米で意味が違うと知らないで会話するとかなり怖いです。続いて
・rubber
英語では「消しゴム」ですが、米語では「コンドーム」を意味します。これも知らないと怖いです…
・the first floor
米語では「一階」なのに英語では「二階」を指します。英語での「一階」はground floor です。モモスケがインドに行った時に撮影したホテルのエレベータ表示です。インドはイギリスの植民地だったので、インドもイギリス式の表示です。
他にもあります。
英語 | 米語 | |
Knock up | ドアをたたいて起こす | 妊娠させる |
Subway | 地下道 | 地下鉄 |
どうでしょうか?これだけ意味が違えば、同じ英語といえども、アメリカ英語とイギリス英語は区別せざるを得ないと思ってしまいます。もちろん、更にこれにオーストラリア英語やカナダ英語などもそれぞれ独特の意味をもつ単語や言い回しがあるわけです。英語って様々です。
でもこれを「英語は複雑だ」と、覚えることの多さにがっかりするのではなく、世界の共通語の英語だからこそ、それぞれの地域に「個性」があるんだな~と思って頂き、その違いを楽しむことこそが大切ではないでしょうか。日本語だって関西と関東ではシャベルとスコップの意味が逆になるのと同じようなものです。
さてこのように私たちがお手本とすべきなのは、ネイティヴの米語または英語ですが、あくまでお手本とすることが大切であるわけで、ネイティヴのように、お手本のように完璧に話せなくても心配することはありません。あくまでお手本はお手本ですが、実際はお手本以下でも問題ないわけです。
でも最初からノンネイティヴをお手本してしまうと実際はさらに下手な英語になってしまいますから、お手本はあくまで理想を想定しておくということです。なにしろ Japanese English だってEnglishes の中のひとつなのですから、お手本を学びつつ、下手でもいいので自分の意思を伝えることを目指すことが大切なのは言うまでもありません。まずは勇気をもって話しましょう!
今回の動画は「お手本はネイティヴ、会話はベタに!」をテーマにアメリカ英語とイギリス英語の違いを交えてゆる~くお話ししました。
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