「英語が聴き取れない理由」の後編です。正しい発音を知っているにも関わらず、正しい発音が変化することによって、聴きなれない音に変わるから聴き取れない?「オトナの英語初心者でも話せる!モモスケ英会話」
こんばんは モモスケ英会話のモモスケです。
今回は「英語が聴き取れない理由?」の後編をお話ししたいと思います。前後編の今回は後編です。今回は前回の動画でお話した「英語が聴き取れない理由?」の一つ目の補足と、2つ目の理由についてお話しします。今回は大切な内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
前回、正しい発音を知らないから「英語を聴きとれない」、正しい発音を知らなければ、その音を聞いても当然聞き取ることができないとお話しました。少し捕捉しますね。
「ネイティブの話す英語が速すぎてわからない」という人も多くいるはずです。日本人がよく言う台詞ですね。けれど本当に速いのでしょうか?「スピード」だけが聴き取れない原因であれば、「発音」自体はちゃんと聴き取れているということになります。けれど実際は、ゆっくりと発音してもらっても、ネイティブの発音だと知らない単語に聞こえてしまうことが多くあります。
日本語英語に慣れた耳で、初めてネイティブの英語に触れると、そのあまりの違いにショックを受けるものです。
以前の動画でお話しましたが、英語を習いたての中学1年の時、apple=アップル と思い込んでいたモモスケ。アメリカ人教師が、apple を「アッポー」と発音するのがおかしくて、翌日からみんなでジャイアント馬場の真似をしながら「アッポー、アッポー」と叫んでいた、とお話ししました。
このようにapple a・p・p・l・eの音はアップルではなくアポーだから、実際のネイティブとの会話でどんなに耳を研ぎ澄まして構えていても「アップル」という音は決して聴こえません。だって「アップル」というのは日本語もしくはカタカナ英語であって、ネイティブにしてみればそんな単語など初めから存在しないのですから。
となると聴き取れない原因は、「スピード」以前に「正しい発音」自体を知らないから、ということも挙げられます。「英語が聴き取れない理由」は速さだけではなく「正しい発音」自体を知らないから。繰り返しですが、これが一つ目の理由です。
「英語が聴き取れない理由」2つ目。それは「正しい発音」を知っているにも関わらず、正しい発音が変化することによって、聴きなれない音に変わるから、というものです。
単語単体では正しい発音なのですが、英語では音がくっついたり、発音しなかったり、別の音を発音したり、と様々変化します。変化することで、単語単体とは違う音に変わる、だから聴き取れないというのが2つ目の理由です。
なにそれ面倒くさい!だから英語って嫌い!そう思った方も多いはずです。なんでわざわざ単語単体で正しい発音があるのに、会話になると音がくっついたり、発音しなかったりするの?いったい英語って何なの?そう思うかもしれません。
でも日本語が得意な皆さんも、同じようなことを日本語でやっているんです。英語の例を挙げる前に、先に日本語で説明しますね。
例えばこれを今発音してみてください。ん?いま「せんたっき」って言いませんでした?なぜ「せんたくき」と言わないのでしょう?では次はどうですか?え?「い」が一つ足りなくないですか?「こうちょうせんせい」より「こーちょーせんせー」のほうが言いやすい?
そうなんです。センタクキというと「ク」が言いにくい、タイイクカンは「イ」を二回いうのが面倒。だから少しでも言いやすくするために、口を動かすことを省略するために、私たちは音を変えて発音することがよくあります。発音の省力化です。これと同じことが英語でも起こるということなんです。では英語の例を見ていきましょう!
まずは音がくっつく例をみてみましょう。
want you はウォントユーではなく、wantのtとyouのyがくっついてウォンチューといいますよね。AKBもそう歌っています。古くは南佳孝もそう歌っています。wantと youの単語単体の正しい発音を知っていても、音が変化することで違う音になることを知らないと、聴き取れないということです。
専門用語なんて全く覚える必要がありませんが、ご参考までにこれを同化といいます。
これと似た例で音がつながる場合もあります。同化とはちょっと違うのですが、似たように音が変化します。誰でも知っている有名なところでいうと、come onはカムオンではなく、カモンと発音します。comeのmeと onのoがくっつきます。これを連結といいます。フランス語ではリエゾンといいますが、英語ではリンキングと言います。
3つ目の、発音しない音に変わる例を見てみましょう。これも聞き馴染みのある例です。Good job!はグッドジョブではなくgoodのdをほとんど発音せずに、グッジョブといいますよね?これを脱落といいます。
最後にもう一つ。concert、演奏会とかのコンサートですが、これなどは単語単体にもかかわらず、ちょっと異なる発音をする場合があります。concertの中のnとcの間にtが入り込んで、カンツァートのように発音する場合があります。これは添加と呼ばれています。
これらの例ですが、発音しやすくするために、英語ではそういうことが起こるものだ!と、まるっと理解しちゃったほうが早いとモモスケは考えます。
だってアメリカ人に「なぜあなたの名前はサトウなのにサトーですというの?」と聞かれたら、これは長音と言って…と説明するよりも、そのほうが言いやすいから、と答えるほうが早いですよね。
今回の動画は前編で「英語が聴き取れない理由」の一つ目は正しい発音を知らないから、この動画後編で、2つ目は発音が変化することによって聴きなれない音に変わるからをお話ししました。難しいことは考えずに、洗濯機の話と思って頭の片隅に置いといてください。ん?いや正しくは置いといてではなく、置いておいてください、ですね。日本語も英語以上に面倒くさいですね。
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