likeは単に「好む」でloveは「愛する」です。感情的な気持ちが含まれるかどうかの差です。でも日本人には理解が難しい love の使い方があります。「オトナの英語初心者でも話せる!モモスケ英会話」
こんばんは モモスケ英会話のモモスケです。
秋ですね。秋は人恋しい季節です。英語では cuffing season なんていいます。少しずつ気温が下がるにつれ、誰かと一緒にいたくなるのは世界各国共通です。そんなわけで今回の動画はズバリ「英語のLoveは愛じゃない?」というお話です。人恋しい方もそうでない方もぜひ最後までご覧ください。
さて皆さまのご想像に違わず、昔から女子にモテないモモスケでしたが、告白しないで敗れるよりは告白して断られたほうが男だ!という当たって砕けろ!的な青春を送っていました。
そんなタイプだったのでフラれることも多かったのですが、モモスケの中学生時代、誰かに告られ、それを断る時の決め台詞と言えば、「モモスケ君のことは like だけど love じゃないの…」というものでした。
いや~クラスの隅で、体育館の裏で、校庭の日陰になってるところで、あっちこっちで男子たちが「like だけど love じゃないの」とフラれていました。懐かしい!
中学時代の英語の授業で習ったように、like は単に「好む」で、love は「愛する」ですね。二者には感情的な強い気持ちが含まれるか含まれていないかの差があります。
でも洋画や実際のネイティヴ同士の会話を聞いていると、日本人には理解が難しい love の使い方をしていることがよくあります。
だって中学生くらいの息子がお母さんに Mom, I love you. なんて当たり前のように使うけれど、これは「かあちゃん、愛してるよ」という日本語訳とはちょっと違いますよね。日本語でそんなこと言ったら、「バカなこと言ってんじゃないよ!」と張り倒されるかもしれません。ここでは「お母さん大好き」的な意味が妥当です。
なぜ英語では、同じ love を恋人にも使ったり母ちゃんにも使ったりと、こんなに使い方が異なるんでしょうか?記憶が曖昧ですが、その理由を何かの本で読んだことがあります。
もともと英語の起源の一つであるギリシャ語には、4種類の「愛」があると言われています。一説には8種類とも言われていますが、今回は4種で行きます。 「アガペー」「ストルゲー」「フィリア」「エロス」の4種です。 「アガペー」は無償の愛で博愛を意味します。キリスト教における愛です。「ストルゲー」は家族愛、親兄弟に対する愛、「フィリア」は友愛で友情とか信頼といった愛、「エロス」は本能的な愛、肉体的な愛、主に男女関係における愛のことです。 それが英語になったとき、love の一語になってしまい、家族愛も恋愛もみんなまとめて love を使うようになった |
と読んだことがあります(記憶違いだったらごめんなさい)。
つまりギリシャ語では愛の形によって4種類の単語を使い分けていたのに、それが英語に採用されたときにまとめられて love になった、だから恋人にも家族にも love を使うのだとか。なので Mom, I love you. は、あくまで「家族愛」としての love ということです。
さて日本ではどうかと言うと、日本の昔の概念では、相手をいとおしいと思う気持ちを「情」と表したり、恋愛感情は「色」や「恋」という言い方を使っていたそうです。時代劇ではそう表現していますよね。なので概念そのものが日本と欧米とでは異なっていたんです。
そこに love と言う単語が日本に入ってきた際に、キリスト教の宣教師だったかな?が「慈しみ」とか「慈愛」と訳したそうですが、その後「愛」という言葉に定着したとのことです。
本来の日本語でいうならば love は「慈悲」が最適な言葉だったらしいのですが、「慈悲」は仏教で使う言葉なので、宣教師達は「愛」と翻訳したというのですが、これは本当の話しかどうかわかりません。
私たちが日本語で認識している「愛」は、博愛(アガペー)も家族愛(ストルゲー)も友愛(フィリア)も男女愛(エロス)も幅広く網羅している感じがしますが、日本人が英語の日本語訳として理解している love は男女愛(エロス)の意味合いが多いように感じます。なので Mom, I love you. を「かあちゃん、愛してるよ」と訳すことに違和感があるのだとモモスケは考えています。
異なる概念を持っているアメリカ人にとっての love と、日本人が英語の日本語訳として理解している love は少し異なっていると言うことです。
ちなみに love の印象ですが、ネイティヴに聞いたら、やはり恋愛対象として意識した場合は、プレイボーイでも無い限りそう易々と I love you. とは言わないようです。個人の感覚差もありますが、恋愛対象間の I love you. はネイティヴでもちょっと意味のある言葉のようです。
今回の動画は「英語のLoveは愛じゃない?」というお話でした。あなたが今使おうとしてるその love はどの love なのか考えて使ってみましょう!
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