アメリカンジョークってどこが面白のかわからないと言われています。ジョークは文化を理解しないと国境を越えて伝えるのがとても難しいのです。あなたは笑えます?「オトナの英語初心者でも話せる!モモスケ英会話」
こんばんは モモスケ英会話のモモスケです。
今回はアメリカンジョークについてお話ししようと思います。英語のジョークってどこが面白のかわからない!と言われています。モモスケもそう思います。今回はそんなアメリカンジョークを少しだけ紐解いていきたいと思います。ぜひ最後までご覧ください。
ジョークやユーモアというものは、国境を越えて伝えるのがとても難しいとよく言われます。アメリカ映画を見ていて隣で笑い出すネイティブ!セリフが聴き取れず、あとから内容を教えてもらったとしても一体何が面白いやら、まったく理解できないなんてことが多々ありますよね。
もちろん話されている言語が異なりますから、当然そこには言葉の壁があるのですが、それ以上に【文化の違い】とか【風習や価値観の違い】というものが大きく関わっていると思います。
まずは日本人でもすこし笑えるジョークをご紹介します。最初はこれ!
「How many people work in your office?」 君のオフィスでは何人の人が働いているの?
「About half of them.」 半分くらいです。※英会話上達研究会「スラスラ話せるオフィス英会話」より
どうですか?イマイチ?
「My doctor has told me to give up golf.」 医者が僕にゴルフを止めろと言うんだ。
「Why? Because of your health?」 なんで?健康のために?
「No. He looked at my score card.」 いや、僕のスコアカードを見たから。※英会話上達研究会「スラスラ話せるオフィス英会話」より
まあ大笑いはしないと思いますが、ちょっと面白いです。ケーキ屋さんで「これください」と指さすお婆さんに店員が「名前を言ってください」というと「ヨネです」というジョークくらいの面白さです。
ではこんなのどうですか?
ある男が自宅に帰ると、庭にある納屋に泥棒が忍び込もうとしているのを目撃しました。驚いた男は急いで警察に電話をかけます。「泥棒が納屋に忍び込もうとしてます!すぐ来てください!」 しかし電話の向こうの警察官は面倒臭そうにこう答えます。「納屋に泥棒か…今ちょっと忙しくてね…1時間後くらいになってしまうかもしれない。」 男は答えます。「1時間!そんなに待ってたら全て盗まれてしまいます!すぐ来てください!」 すると警官は「とにかく家に入ってちゃんと鍵をかけて大人しくしていることだ。できるだけ早く行くようにはする!」そう言って電話を切ってしまいました。 男はしばらく考え、再び電話をかけなおします。「さっき電話したものですが、もう来てくれなくて結構です!」「そうそれは良かった。泥棒は逃げたんだね?」「いいえ」男は言いました。 「銃で撃ち殺しました。」 すると5分も経たずして、男の家の周りは何台ものパトカーと十人近い警官で囲まれていました。 |
…これどうでしょうか?意味は分からなくもないのですが、日本人なら大笑いする内容でもありませんよね。ジョークを解説するのは、愚の骨頂ともいえる行為なのですが、ここにはアメリカらしさが出ているので、あえて補足します。
本来なら110番して「1時間後に行く」なんて、あり得ない話です。ただしこの警官は納屋泥棒なんて大した事件ではないし、面倒だから適当に男をあしらっているという訳です。行こうと思えばすぐ行けるのに、小さい事件だからとさぼろうとする警官。
ここに日本とアメリカにおける警察官に対する見方の格差があります。日本の警察は現場レベルでは迅速な印象がありますが、アメリカではちょっと事情が違うようです。
同じように警官を揶揄したジョークにこんなのもあります。
ある男が、深夜にドーナツ屋に強盗に入った。レジ係に銃を突きつけて現金を要求したが、レジの男は脅える様子もみせず、客先の方を黙って指を差す。泥棒が振り返ると、そこには10人以上の警官がいて、全員が銃口を男に向けて構えていた。 |
日本人には何がジョークでどこが面白いのかわからないと思います。警官がいたからラッキーだった話?と、モモスケも理解不能でした。そこであれこれ調べてわかったのですが、アメリカ人が警察官を揶揄する時の言い回しに「あいつら高い給料もらってるくせに、ドーナツばかり食べていやがって!」というのがあるようです。
深夜のパトロール中にさぼって抜け出した警官が、ドーナツ屋で暇をつぶすことが多いことから、このようなジョークが生まれたのだそうです。
またこれは都市伝説っぽい話ですが、大昔、アメリカのとある地域のダンキンドーナツは、制服姿の警察官に無償でドーナツを提供していたそうです。警察官はタダでドーナツが食べられる!と休憩がてらドーナツ屋に頻繁に行くわけです。
ところがこれは店の戦略で、深夜に制服姿の警察官に頻繁に店に立ち寄ってもらうことで、犯罪抑止を図っているということだそうです。真実なのか都市伝説なのかはわかりませんが、本当ならすごいスマートな作戦です。消防隊員がうどん屋行ってクレーム騒動になる日本とは大違いです。
また警察官を揶揄するといいましたが、その逆にアメリカでは警察官や消防士、軍人などは市民からリスペクトされる存在でもあります。体を張って市民を守るのは、アベンジャーズと同じヒーローそのもので、このジョークのように一概にアメリカの警察官が揶揄されているわけではありません。
このようにジョークや笑いは、言葉の理解だけではなく、その国の文化や風習がわかっていないと伝わらないケースが非常に多くあります。けれども逆に言えば「その国らしさ」が最も反映されるのもジョークの良さと言えるので、英語ジョークを理解することは、その国の文化を知ることにもつながります。まさに異文化理解ですね。
今回は理解しにくいアメリカンジョークについてお話ししました。
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