使える英語を身に付ける具体的な学習法をご紹介。まず相手の発言を理解すること。なにしろ会話は言葉のキャッチボール、キャッチしなければ投げ返すことはできない「オトナの英語初心者でも話せる!モモスケ英会話」
こんばんは モモスケ英会話のモモスケです。
前々回の動画で、「英語圏に行ったからって英語が話せるようにならない!」というご寄稿(お手紙)をご紹介させて頂きました。ご寄稿いただいたのは、リオデジャネイロに在住の高橋直子さん。
前編後編と2回にわたって動画でご紹介させて頂きましたが、とてもご好評をいただいたので、今回は完結編として、彼女がどうやって【使える英語】を身に付けたか?その具体的な学習法をまとめとして今回の動画でご紹介したいと思います。本音の経験談の完結編!ぜひ最後までご視聴ください。
前回の彼女のご寄稿はこう続きます。
私が合計1年半のイギリス滞在でわかったこと。それは
「英語上達には『音を聴くこと』が最も重要なことだ」
ということでした。「英語で会話」が夢だった私にとって、相手の言っていることを理解することは、第一通過ポイントでした。なにしろ会話は言葉のキャッチボール、キャッチしなければ、投げ返すことはできないのです。それに気付いたのはイギリス滞在3ヶ月目のことでした。
イギリスの語学学校に通うものの、自己紹介だけがうまくなるばかりで全く英語が上達しない、言いたいことが言えない、英語圏にいるのに英語が話せるようにならない!そんな状況にいらだっていた私が、文法書を放り投げて始めたことは、『音を聴くこと』ことでした。「聞く」ではなく「聴く」です。
彼女の言う「聞く」ではなく「聴く」という部分ですが、ここを結構混同してしまう人もいるので少し捕捉しますね。一般的には新聞の聞の聞くは、英語ではヒアリングと表現しています。hearは聞こえてくる状況で使うので「意識せずに聞く」ことです。それに対して聴覚の聴の聴くは英語ではリスニングと表現し、意識して聴くこと、耳を傾けて聴く際に使われます。
英語力を身につけるには、英語音声に全集中して真剣に聴き取ることが大切です。英語音声を流し聞きするだけでは、いつまで経っても英語は身に付きません。ヒアリングではなくリスニング練習に取り組みましょう!彼女のお手紙に戻ります。
「聞く」ではなく「聴く」。正直なところ、一日中英語に囲まれ「聴く」ことに疲れてしまうぐらい、神経を集中させました。それが少しできるようになったら次は、まねっこ猿。相手が言ったフレーズをそのまま繰り返して言ってみるのです。
一つ二つの単語しか聴き取れなかったら、聴き取れた単語のみをつぶやいてみる。最初は一つ二つしか聴き取れなかったのが、この練習を続けるにつれ、フレーズとして聴き取れるようになってきたんです。更にそれを繰り返してつぶやいてみる。
もちろんこの段階では文章の意味は理解できていませんでした。ただ単に聴こえた単語、聴こえたフレーズを繰り返していたため、会話の相手は、私のことを少しは英語を理解しているんだと勘違いしたようで、あっという間に見せかけだけの会話友達ができました。
最初は苦し紛れの会話でしたが、それでもちぐはぐの会話を続けているうちに、毎日繰り返される日常会話は、次第に頭にインプットされ、単語だけの私の英語が、徐々にフレーズ単位の英語に変わっていったのです。
全集中して聴く⇒マネしてリピートする、この学習法こそが英語習得の最短コースと言えるわけです。彼女の寄稿はさらに続きます。
単語力をつけることも私の課題でした。単語暗記用のCDを持っていて、毎日聞いては単語の暗記をしていました。毎日30単語と目標を作って励んでいたんです。でも記憶力の悪い私にはあまり効果はなし。覚えてもどんどん忘れてしまいます。
しかし「聴く」ことに集中しだしてからのこと、単語を一つ一つ覚えていくよりも、フレーズやシチュエーションの中で単語を覚えた方がラクなのでは!と気付きました。単語帳に目をクラクラさせていた私には、うってつけの方法でした。
聴き取れた単語の中で意味の分からないものを、直接相手に教えてもらいました。教えてもらえる状況でないときは辞書で調べたんです。辞書も英英辞典を利用しました。日本語訳で単語を覚えるより、その単語の意味を英語で説明する英英辞典の方が、単語を文章全体の意味と一緒に覚えることができました。
例えば、HouseとHomeの違いは、「Houseは建物、Homeは家庭のニュアンスが強い」と覚えるよりも、「make yourself at home」(くつろぐ)というフレーズの中で覚えてしまった方が楽なんです。必要な場面に応じて、どの単語、どのフレーズを使ったらいいのかは、実際の会話の中で覚えてしまった方が頭に残るんです。
モモスケも単語帳での単語丸暗記が大の苦手です。単語は状況でまとめて覚えることがお勧めです。例えば「事故、救急車、けが、目撃者、信号無視」など、関連性のある単語を結び付けたりフレーズにしたりして覚える方法です。これは別の動画で詳しくお話ししますね。お手紙に戻ります。
正しい音を聴くことも重要です。聴いた音が自分のものになるんです。ブラジルで生まれた私の息子が話すポルトガル語の発音間違いが、私がよく間違う発音に似ている、と知人から指摘されました。私の間違った発音を聴いて育った息子が、そのまま間違えて覚えてしまったのです。我が子の言葉の発達過程に付き添っている今、「正しい音を聴く」ことの大切さを痛感しています。
とのことでした。
今回は彼女がどうやって【使える英語】を身に付けたか?その具体的な学習法を完結編のまとめとしてご紹介させて頂きました。英語圏にいるのにいつまで経っても英語が話せない!いらだっていた彼女が勉強を放り投げて始めたことは『音を聴くこと』こと。なぜなら会話は言葉のキャッチボール、キャッチしなければ投げ返すとはできないから。英語上達には『音を聴くこと』が最も重要。「聞く」ではなく「聴く」、全集中して聴く。そしてマネしてリピートする!
彼女のこの王道とも言える学習法こそが英語習得の最短コースで、彼女の英語力が急上昇した理由です。ぜひ皆様もご参考ください。この学習法を取り入れた教材のリンクを概要欄に貼っておきます。この動画が少しでもご参考になったようでしたら、ぜひ高評価ボタンとチャンネル登録をよろしくお願いいたします。本日もご視聴いただきありがとうございました!今日もお疲れさん!乾杯!