外国人にはしどろもどろ。今では日常英会話に困らず、映画の字幕に出ない小さなギャグに笑えるようになるまで成長した彼女の英語練習法とはどのようなものなのか?「オトナの英語初心者でも話せる!モモスケ英会話」
こんばんは モモスケ英会話のモモスケです。
「英国圏に行ったからって英語が話せるようにならない!」というご寄稿をいただいた、リオデジャネイロ在住の高橋直子さん。ハンバーガーチェーンでミルクを注文したけれど、何度トライしても伝わらず、結局実物を指差して注文するレベルでイギリスに留学した高橋さん。
「英国圏に行ったからって英語が話せるようにならない!」「行けば何とかなる、英語圏に滞在すれば英語が話せるようになるはウソ!」「ある日突然話せるようになる奇跡の日は来ない」と語る高橋さんの実体験を前回の動画でご紹介させて頂きました。これでは夢も希望もないように感じますが、この後彼女は劇的に英語力を伸ばすことに成功します。
今回の後編はその鍵となった「聴き取る力」の身につけ方をこの動画でご紹介します。外国人にはしどろもどろ。それが今や日常英会話には困らず、映画だって字幕に出ないような小さなギャグでも笑えるようになるまで成長した、彼女の英語練習法はどのようなものだったのでしょうか?
彼女の寄稿はこう続きます。
初めて「会話力が伸びてるかも?」と思い始めたのは、語学学校を離れ、実際に福祉施設で働きだしてからのことです。それまでも子ども向けのTV番組をみたりラジオを聴いてみたり、英語を聴く努力はしていたんです。でも福祉施設では、相手が言っていることを聴いて、それに答えなければいけない。だから神経を集中させて一言一言を聴きました。そして聴き取った言葉を相手の真似をして言って確認しました。例えば 「Tea Please」(紅茶をください) といわれれば、そのとおりに繰り返したのです。「Tea Pleaseでいい?」と。

これはリピーティングという英語練習法の一つなんです。リピーティングは相手のセリフ、センテンスが終わったら、それをそのまま繰り返す練習法です。リピーティングは相手のセリフを確認する目的であることはもちろんですが、それ以外に正しく聴き取れなければ繰り返すことができないため、ヒアリング力を高めることができます。また同じセリフを言い返すことによるスピーキング練習にも役立ちます。
リピーティングによく似た練習法にシャドーイングがあります。シャドーイングは相手が話し終える前に、聴き取った順に次々と影のように相手の言葉を繰り返す練習法です。この練習法を知っていたか知らなかったかはおいておいて、彼女はリピーティング練習をすることで、確実にリスニング力とスピーキング力向上の練習を続けていたということになります。
彼女の寄稿に戻ります。
発音記号が全部書けてもきちんとした発音は身につきません。それは頭の中にある情報としての発音です。だからネイティブのセリフをそのまままねることにしたんです。そうしたら発音は徐々によくなっていきました。特に私を助けてくれたのはホームステイ先家族の10歳の女の子。彼女が声に出して読んでいた宿題の本読みを一緒にやらせてもらいました。これでずいぶん発音が身に付きました。
大切な部分は「ネイティブのセリフをそのままマネる」という部分です。他の動画でも繰り返しお伝えしていますが、テキストを見ず、ただただネイティブの音声に耳を傾け、聴き取れるようになったらそれをマネて声に出す、この練習こそが聴けて話せる英語力アップに必要不可欠というわけです。
9ヶ月のボランティアプログラム終了後、1ヶ月一人でヨーロッパを回りました。旅先で世界各国のバックパッカーに出会いました。お互い片言の英語。はじめて「英語で会話する」ことの楽しさを感じました。
私にとって語学はコミュニケーションの道具の1つです。その道具を使ってコミュニケーションすることのすばらしさを知りました。間違えてもいいんです。話すことはなかなかできなかったけど、ネイティブとの生活を通じて、聴く力が思ったよりついていたのを実感しました。
その後、予定変更でロンドンに3ヶ月滞在。語学学校で留学当初イメージしていたような留学生活を送ることができました。自分で考え、話し、行動する中でたくさんのよい友人にも恵まれました。こうしてイギリス滞在、その後の紆余曲折を経て、私は今ブラジルで、育児をしながらフリーカメラマンとして活動しています。
もちろんポルトガル語の会話に今は困ることはありません。ポルトガル語がまったく分からない状態で私がブラジルに着いた時、ポルトガル語を、英語やましてや日本語で解説するような講座はありませんでした。そこでポルトガル語をマスターする際に私がやった唯一のこと、それはテレビでも仲間でも家族の会話でも、何でもいいからネイティブの話すフレーズを注意深く聴く、聴いて聴いて聴きまくる、ただそれだけです。そして聴き取れるようになってきたら、それをマネる!文法はずっとあとから勉強しました。
英語の時に習得法が分かったので、ポルトガル語も同じ手法で身につけた、と言うことですね。素晴らしい!彼女の話はもう少し続きます。
英語もポルトガル語も通じない相手とは、ボディーランゲージで理解しあおうという努力もしています。でも英語を習得する前は、身振り手振りまでして会話をしようという勇気も努力もありませんでした。会話自体をあきらめていたと思います。でも母国語とは違う言語を身につけたことで、自分と生まれも育ちも考え方も違う人と交流したい、話したいという気持ちが強くなりました。
英語も、ポルトガル語もまだ勉強中です。基本的な聴く力がついているので、話すこと、読むこと、文法に力を入れています。大好き映画を字幕なしで見るのが目標です。これからもたくさんの道具を増やして、いろいろな人と交流し、自分もその中で変化し続けれたらいいなと思っています。
とのことです。「聴くことから始める」ことの重要性がご理解いただければと思います。
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