英会話のコツは正しい音をマネる

英語では、発音どおり書いても綴りが正しくないことがあります。なのでスペルなんか忘れ、ただ「正しい音」だけを無心に真似る。それが英会話において大切です。「オトナの英語初心者でも話せる!モモスケ英会話」

英会話のコツは正しい音をマネる

こんばんは モモスケ英会話のモモスケです。

ずいぶん前にX(旧twitter)で流行ったこの英語、皆さんは意味が分かりますか?

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実はこれ逆空耳で、日本のアニメを見た外国人が、日本語を英語の音として捉えた文章とのこと。その日本語とは「ご覧のスポンサーの提供でお送りします」。確かに声に出して英文を読んでみるとそう聞こえます!

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ということで今回は「英語に聴こえる日本語、英会話はスペルではなく音」をテーマにお話しします。

さて日本人の多くが、初めて本当の英語と遭遇するのは、海外の空港の入国審査が圧倒的なのではないでしょうか?モモスケの友人が初めて海外の入国審査を通った時、あまりにも緊張し過ぎて「記憶がない」と言っていました。

確かに入国審査には独特の緊張感があり、英語が聴きとりづらくなるのも事実ですね。このような人のために

「観光で入国審査を通る場合、『斎藤寝具店です』と答えなさい!」

とアドバイスする、という都市伝説があります。結構有名な話ではありますが、なぜ「斎藤寝具店です」と言うのか思った方のために説明すると、入国審査では滞在目的と滞在期間を訊かれます。観光の場合は sightseeing (サイトシーイング)と答えればいいのですが、下手な発音だとなかなか伝わらない場合が多い。そこで日本語で、「斎藤寝具店です」と答えると、ネイティブには sightseeing 10 daysと聞こえるので無事通してもらえるらしいという都市伝説です。

 

 

都市伝説レベルの話と思っていたモモスケですが、早速ネイティブの知人に聞いてみました。すると彼曰く「いきなり斎藤寝具店です、とだけ言われたらわからないけれど、入国審査という状況なら伝わるはず」と言っていました。本当?さすがにちょっと疑わしい感じです。

実はこのような例は他にも沢山あります。一番有名なのは、「ほった芋いじるな」= What time is it now?(今、何時ですか?)です。かのジョン万次郎が言ったとか言わなかったとか。

では問題です。次の日本語はどれもネイティブには、ある英語のフレーズに聞こえると言われているものです。さてどんな英語でしょう?

①河童亭 ②ハマチです ③揚げ豆腐 ④アルバイト

①は a cup of tea(一杯のお茶) 
②は How much is this?(これいくらですか?)
③は I get off(ここで降ります) 
④は I’ll buy it(それ買います) でした。

いかがですか?全然聞こえない?少しそれらしく言えば聞こえるかもしれません。

さらにこんな話もあります。とある外国人が、日本の横断道路を赤で渡ってしまっていたところ、車に轢かれそうになり見ていた日本人が「危ない!」と叫んだところ、「Have an eye!」と聞こえ危機一髪助かったとか…。でも「危ない!」なら「Watch out!」と言うと思うので、これこそ都市伝説のように思います。

この例のように、日本語を伝えてネイティブに意味が通じるかを実験していた番組が遠い昔にありました。記憶では、一回ですんなりという訳にはいかなくとも、数回しつこく続ければだいたい理解してもらえていたように感じます。英語と日本語の発音は全然違うという印象があるので、ちょっと意外な気がしますね。

モモスケが不思議に、そして興味深く思うのは「英語」だと意識して無理して「英語風」に発音しようとするとなかなか通じないのに、「日本語」をそのまま発音して、英語として通じてしまうことがあるという事実です。なんでこんなことが起こるのでしょう?

私たちの多くは、アルファベットの読み書きから英語に入ります。だから英語を発音しようとする時も「アルファベットで綴られた単語」が頭に残りがちです。けれどご存知のとおり、アルファベットのスペリングは必ずしも実際の発音と一致しません。Sightseeingにしても、ghは発音されません。

ネイティブの中でも十分な学校教育を受けていない人たちは良く綴り間違いをします。視覚方言というのですが、彼らは自分達の発音をそのままスペリングにしてしまう例もあります。

しかし先にお話ししたように、正しい綴りの単語には、発音とは異なる書き言葉としてのルールがあります。だから「発音どおり書いても綴りが正しくない」ということが起こりえるわけです。

でも「書くときにどう綴られるか」なんて会話には無関係なのですから、発音はただただネイティブの「音」だけを真似ればいい、そう思いながらもどこかで「書き英語」のスペリングに引きずられてしまい、その結果間違った発音になってしまうこともあります。前の動画で、Open Houseをオペンホウセと読んでヒットしたCMの話がよい例です。

ならば、いっそ英語だということ自体を忘れ、ただ「似た音」を発音すればいいのでは?と考えた際、それが「揚げ豆腐」の答えなのです。だってこの場合「揚げ豆腐」も「I get off」も、会話において似た音になるのだから、話者がどっちを頭に思い浮かべているかは、この際どうでもいいのです。スペルなんか忘れて、ただ「正しい音」だけを無心に真似する。それが会話において大切なんだと「揚げ豆腐」は教えてくれます。

実際の会話では「綴り」にひきずられないこと!そんなことを頭の片隅においておくと、英会話も少し違ってくると思います。

今回は「日本語に聴こえる英語や英語に聴こえる日本語」についてお話ししました。皆様も単語の「綴り」にひきずられないように注意して、音にフォーカスし、「正しい音」だけを無心に真似することを心がけましょう!

この動画が少しでもご参考になったようでしたら、ぜひ高評価ボタンとチャンネル登録をよろしくお願いいたします。本日もご視聴いただきありがとうございました!今日もお疲れさん!乾杯!

次は「初心者にベストな英会話上達法」

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ピンクのトイプードル。女の子みたいだけど ♂
大人の英会話初心者の皆さんが、独学で英語が上達するようお手伝いしています。近道の英会話学習法をバッチリご紹介します。
好きなものは、焼酎と焼鳥。焼酎は芋か黒糖、焼鳥はハツとぼんじり。かわいい顔して時々毒を吐きます。

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