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- 英語で見る経営用語
「アライアンスを組んで、企業規模の拡大を狙います!」なんて言葉が、ビジネス雑誌の対談記事に出ていました。
アライアンスは英語で書けば、 alliance ですね。協力、同盟関係、連合なんて意味の単語です。そういえば全日空は、スターアライアンス Star Alliance メンバーと謳っています。航空会社の連合ということです。
このように最近のビジネス雑誌を見ていると、経営用語を英語で表現する機会が増えてきたように感じます。今回はその中から、いくつか見ていきましょう!
実はモモスケ、以前の仕事では経営資料を作成する仕事に携わっていたことがあります。「株主総会」や「取締役会」の「議事録」を作成したり、アメリカ人の幹部にも内容を伝えるために、それらの英訳版を作ったりしていました。取っつきにくい単語ばかりで、当時はかなり大変だった記憶があります。
その「株主」ですが、英語では shareholder といいます。share(分け前・出資)をhold(持っている)しているのが株主ということですね。なので
「株主総会」は shareholders' meeting です。
「定時株主総会」は ordinary shareholders' meeting
「臨時株主総会」は extraordinary shareholders' meeting です。
「取締役」は director です。
テレビ局にいるディレクターの、あのディレクターです。管理する人、重役、取締役という意味です。
なので
「取締役会」は board of directors
会議のほうの「取締役会」は board of directors meeting です。
これらの会議を記録に残す「議事録」は minutes です。ですから
「株主総会議事録」は minutes of shareholders' meeting
などと言えばOKですね。
貸借対照表は「balance sheet」(略B/S)、
損益計算書は「profit-and-loss statement」(略P/L)です。
このあたりはビジネスマンの皆さんなら、ご存知の方も多いはずです。
ではこの単語を使った次の英文、どんなニュアンスの文章になるか推測してみてください。経営会議や株主総会議事録の中で目にすることがある文章です。
Proposition No.1:
Approval of balance sheet,profit & loss statement,and plan for the disposal of profit with regard to the 5th fiscal year
proposition 提案・議案・事柄 approval 承認・許可・同意 disposal 処分・廃棄
profit 利益・収益 fiscal year 営業年度・事業年度
何となく予想できましたか?
日本語では
「第一号議案:第5期貸借対照表、損益計算書及び利益処分案承認の件」
なんて感じになりますでしょうか?日本語では漢字ばかりで、かなり硬い文章になってしまいますが、英語だと単語の意味さえ分かれば、それほど難しい文章にはなりません。とはいえ、なかなか取っつきにくい単語ですが、使う単語は一定なので、ギヴアップ!と言う前に、少し読み込んでみるのもお勧めです。
今回は堅めの内容になってしまいましたので、少し短めですが、ここらで切り上げましょう。