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先週の土曜日、このメルマガでもかつてインタビューさせて頂いた、松山大学大学院教授の、金森強先生の講演が開催されました。
金森先生にお会いできるチャンス!ということで、モモスケも参加させて頂きました。いつものように笑いと話題あふれる話しっぷりに、たくさんの参加者が熱心に講演に聴き入っていました。そんな中から、皆さんのお役に立てそうな話題を、今回もメルマガを通してシェアさせていただきますね。
●サイレントピリオド
九州出身の金森先生が上京してきた際、自分の話す九州弁が恥ずかしく、憧れの東京弁を身につけるために、東京弁がどのようなものなのか、ただひたすら周りの話す東京弁を聞き続ける日々を送ったそうです。
つまり東京弁を話す第一歩として東京弁ネイティヴの話を聞き続けたとのこと。この期間、あまり友達とも話さなかったそうです。
もちろん金森先生のお話は半分冗談で、テレビである程度の東京弁を知っているわけですから、外国語習得時のサイレントピリオドとは違います。
ただし東京弁習得も外国語習得も、基本の考え方は全く同じで、外国語もまずは聞き取れるようになることが絶対必要だとお話しされています。メルマガ読者の方はすでに何度も聞いたことでしょう。
金森先生は
「しゃべる・しゃべれない以前に、聞き取れるかどうかが問題」
と力説されていました。聞き取れなければ話せない、話すためには聞き取れなければならないということを、再度確認しておきましょうね!
●英語は「音」から
いよいよ小学校からの英語教育が始まり、金森先生も中央教育審議会外国語専門部会委員として小学教員用の英語課指導要領の作成に関与したそうです。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/syokaisetsu/index.htm
小学校の新学習指導要領によれば、小学生の英語教育の内容は以下のようになっています。(一部抜粋)
1.外国語を用いて積極的にコミュニケーションを図ることができるよう、次の事項について指導する。
1)外国語を用いてコミュニケーションを図る楽しさを体験すること。
2)積極的に外国語を聞いたり、話したりすること。
3)言語を用いてコミュニケーションを図ることの大切さを知ること。
( ̄○ ̄;)! モモスケ、あまりのすごさに愕然としましたが、みなさんはどうですか?少なくともモモスケが中学校時代に習った英語教育方針とは全く違うものであることは間違いありません。
だって 「外国語を用いてコミュニケーションを図る楽しさを体験すること。」ですよ!
中学…高校…大学…いえ、社会に出て海外に行ってから、ようやく外国語でコミュニケーションを図る楽しさを知ったモモスケ。中学高校の英語なんて、単語の暗記と文法理解、長文読解だけで、英語の勉強に、コミュニケーションを図ることの“楽しさ”があるなんて、ちっとも知りませんでした。“楽しさ”をもっと早く知っていれば、もっと早く英語が好きになっていたかもしれません。
「積極的に外国語を聞いたり、話したりすること。」
当時はそんなチャンスさえありませんでした。いかにこの国が、小学校の英語教育に力を入れているのかがわかります。
ポイントは 小学校の英語教育は、中学校の前倒しではない ということです。
中学で習うアルファベット、様々な名詞、Be動詞、一般動詞…、といった、英語学習を単に前倒しで小学校から始めるわけではなく、小学校では小学校の英語学習を行うというのです。スゴイ話です。
小学校と中学校の英語の最大の違いは、
小学校 = 【音声言語】として英語に親しむ
中学校 = 【文字言語】として英語を学ぶ
ということだそうです。つまり小学校では、Hello! My name is Momosuke. Nice to meet you.と言いながら相手とコミュニケーションを取ることができるが、それを文字で書くことは習わない、ということです。だってアルファベットも習う前ですから…。
書けなくても、まずは話せてコミュニケーションが取れれば良いということです。モモスケの時代とは大違い!まさに「英語は音から身に付ける」という教育が始まるわけです。
皆さんも小学生に負けないように「英語は音から身に付ける」を実践してください。