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- 英語が聴き取れるようになること
モモスケには某独立行政法人の国際センターで働いている友人がいます。
先日、ひさしぶりに彼の職場に遊びに行ったのですが、いるわいるわ!パレスチナ、アフリカ、アンティグア、中国、フィリピン…。本当に世界中の人々が集まっていました。
モモスケはいつものように、友人に彼らを紹介してもらい、一緒にセンター内で食事を取らせてもらいました。もちろん会話は英語で行われます。彼らの英語レベルは様々で、ロンドンに5年住んでいたパナマの女性はネイティブ並みでしたし、アメリカ大学を卒業したマーシャルの男性は、綺麗にアカデミックな英語を使いこなしていました。でももちろん、こういう方々はどちらかと言えば例外です。大半の方々は留学経験がありません。でも皆しっかりコミュニケーションは取れるのです。
英語圏のネイティブ達が、英語を話せるのは当たり前です。彼らに「なぜ英語が話せるの?」と尋ねるのは、私たちが「なんでそんなに日本語が上手なの?」と訊かれるのと同じで、肩をすくめるか、「日本人だから」と答えるしかない
でしょう。
今回、英語が母国語でない人と‘英語の勉強の仕方’について尋ねる機会ができたモモスケは嬉しくて、興味津々で尋ねてみたんです。
「なんで、みなさんは留学経験もないのに、普通に英語を話せるんですか?」
そうしたらパキスタンの医者が、他の国の人たちのことはわからないが…と断りながらもこう答えてくれました。
英語という言語で必要な音は、すべて私の母国語に含まれているんだ。だから、スピーキングに関しては特に下のまき方や、発音を学ぶ必要はない。基本的な文系さえ覚えれば、相手の言うことはわかるし、自分が理解できる文章なら、真似すればいいだけなんだ。
なるほど!これを聞いてモモスケはあえてもうひとつ訊いてみたんです。
「聴くことと話すこと、どっちを最初に学ぶべきだと思いますか?」
もちろん聴くことだろうね、と彼は答えてくれました。聴けない音は話せないし、話す練習にはどうしても相手が必要だ。国内で勉強する場合、その機会はどうしても限られてしまう。でも聴くことなら、一人でどこでもできる。特に日本は優れたポータブル機器があるもんね…
期待通りの答えにモモスケ思わずニヤッと笑ってしまいました。この後、モモスケは彼にどこで安くiPodが買えるか、と尋ねられ、今度一緒に秋葉原に行く約束をして帰ってきました(笑)
私たちと同じように、英語を外国語として習得した、いわば同志?から、「まず聴けるようになることの大切さ」を説かれ、何だか凄く勇気づけられた気がした一日でした。そして同時に「聴くことならどこでもできる」という彼の一言に、改めて頷かされました。
モモスケは電車であまり音楽を聴いたりしないのですが、乗るたびにヘッドフォンをつけている人の多さに驚きます。そしてそのヘッドフォンから軽快なドラムのリズムが聴こえてくると、ほんのちょっとだけガッカリしてしまいます。
これが英語だったらなあ…とつい思ってしまう自分がいるのです。(職業病という噂もありますが…)
このメルマガの読者の方の多くは、お仕事をされていると思います。‘英語を勉強したくても、時間が取れない’のは社会人共通の悩みです。でもこの‘英語を話す時間がない’というのは、よく考えると英会話スクールに通う、もしくは教師をつけるといったいわゆる「英会話スクール系」の英語勉強法を前提にしているからじゃないか、とモモスケ思ったのです。クラスに週1回、もしくは月数回でも通うとなると、思った以上に時間をとられるものです。
それで効果の方は…と考えると、道場破りよろしくあらゆる英会話スクールを渡り歩いた「英会話スクールコレクター」だったモモスケとしても首をかしげるしかありません。英会話習得の上で、「時間の確保」はとっても大切です。無理なスケジュールを立てれば、尻切れトンボになってしまいます。継続こそが力!とわかっても、疲れていてどうにもこうにも…という日もあるでしょう。
でも聴くだけならできますよね!
通勤はほとんどの方がされているはず。30分でも、10分でもかまいません!ちょっとだけ、音楽を、読書を、あるいは
居眠りを我慢。そしてその間だけは英語を聴く習慣をつけてみてはいかがでしょう?それだけであなたが英語に触れる時間は、グッと増えるはずです。もうそんなのとっくに実行してるよ!という勉強熱心なあなたは、がんばって継続してください。1日30分でも、1ヶ月、1年と考えると、ものすごい量になります。
英語に触れるのが断続的だと、上達は遅れてしまいます。週一回の英語のクラス終盤でせっかく「やっと英語に少し慣れてきたかなあ・・・」と感じても、次のクラスは一週間後で、それまでにはせっかく培った英語への親和性も以前に戻ってしまいがちです。
英会話スクールに毎日通うのは、時間的にも経済的にも難しいです。でも通勤で英語を聴くだけなら、無理せず毎日できるはずです。
今日は「英語時間」の作り方について、お話しました。次回も引き続き「勉強法」についてお話したいと思います。