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- 英語を話す最大の敵は周囲の目
ワタシたち日本人にとっては、英語は一般教養で、できて当たり前!というイメージがあるんです。だって義務教育である程度は勉強してきたのだから!だから間違うことに対する恥かしさがあるんです。韓国語やフランス語なら、できない理由が立ちますから、
『韓国語なんて学校で習ってないよ…』
『俺さ、第二外国語ドイツ語だから…』
でも英語は言い訳できない。
得意不得意はあっても、勉強してきたという実績はあるから、言い訳ができなくなってくる。間違えると『あいつ三単現のSも知らないんだ!』などと思われるという恐れ―。間違うことに対する恐怖心が生まれるんです。
だから
英語を話すことの最大の敵は周囲の目だ!
そんな結論を前々回書いたところ、数名の読者からお手紙を頂きました。
■そうは言ってもやっぱり間違うのは怖いです。
■モモスケさんの言いたいことはわかるのですが、頭でわかっていてもその度胸が無いんです。
そうですよね…それが正直なご感想だと思います。言うことと出来ることは全く別のことですから、なかなか出来なくて当たり前だと思います。そこで今回はもう少しだけこのテーマでお話したいと思います。
さて読者の皆さんは、ネイティヴと話していてこんな経験ってありませんか?
「わっ!何て言ってるのか聴き取れない!どうしよう!」
↓
「自分はネイティヴではないし、英語がそれほど得意ではないからな…」
↓
「それに相手はネイティヴだから母国語を言い間違えたりしないし…」
↓
「まだまだリスニング能力が足りないなぁ。は~っ…(ため息)」
聴き取れなかった原因は自分にあり、相手に原因はない。
こんな風に思っちゃうことって多いと思います。
でももしかしたらネイティブ側がいい間違えたのかもしれないし、まわりクドイ言い方をしたのかもしれないし、話しの内容自体が論理的でなかったのかもしれません。つまり
聴き取れなかった原因は相手にあり、自分に原因はない。
かもしれません。よね?それでも多くの日本人は、自分に責任があると思い込み自分を責めちゃいます。そしてどういう行動を取るか?なんだか以前のモモスケの姿を書いているようで、とても悲しくなるのですが、多くの日本人は、
・笑ってごまかす!
・わかったフリをしてうなずく!
・なぜか謝る!(I'm sorry …ってつい言いたくなる!)( ̄○ ̄;)!
読者の皆様にもこういう経験ってあるはずです。はーっ(ため息…そしてため息…)
日本人って謙虚さが美徳、和を乱さないことがマナーみたいなところってあるじゃないですか。
・ピザの最後の一片を『君が食べなよ!』と譲るとか
・自分が悪くも無いのに、とりあえず謝って場を丸く収めるとか
・話しが理解できなかったけど場の雰囲気を壊さないように、その場はわかったフリをするとか!
ワタシたち日本人って、こういうところありますよね?日本人の奥ゆかしさとでもいうのでしょうか。
つまり
◆他人より目立たないように振舞うことの謙虚さ
◆他人を優先させ自分が一歩引くことのカッコよさ
◆自分を犠牲にすることで人間関係を維持する美学
そういうことが良いことだという教育も、親から受けてきたような気がします。おまけに国文法には【謙譲語】なんてのもあって、
自分を低め謙遜することによって相手を敬う
なんてのも習います。何を言いたいかというと、
日本人は無意識にへりくだる生き物!
ってことなんです。無意識に、本能的にへりくだっちゃうから聴き取れなかった原因は自分にあり、相手に原因はない。と勝手に思い込み、
・笑ってごまかす!
・わかったフリをしてうなずく!
・なぜか謝る!(I'm sorry …ってつい言いたくなる!)
という行動を取ってしまうようです。しかも会話の相手は憧れの白人様!流暢な英語を話す憧れの白人様が、聴き取れない英語を話すはずがない!そう盲目的に思い込んでしまうのです。
そしてさらに悲しいことに、日本人の『奥ゆかしさ』なんて理解できないネイティヴにとって、日本人の笑ってごまかすような行動は、ともすれば自分の話に関心がないとか、卑屈な性格とか、往々にしてマイナスの評価を受けてしまいます。
なのでこの際「聴き取れなかった原因は相手にあり、自分に原因はない。」そう考えを改めてみては如何でしょうか?少しは気が楽になるかもしれませんね。
皆様のご意見お待ちしております。