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- 表音文字と表意文字
花粉症に苦しむモモスケ!ボーッとした頭で、録り貯めしておいたテレビ番組を整理していたら、なんだか面白そうな番組を見つけました。
「ゴッポンニ」(TBS/2012年12月27日放送)
こんなの録ったのかな?と思いながらも見てみると、「これは面白い!」英語の話題も充実していますので、少しご紹介します!
まずは日本語の話題から。世界各国から日本へやってきた留学生に、以下のような問題を出すと、決まって同じ誤答をするそうです。その問題とは、
問題:1 以下の文章に読点を付けて下さい。
「ここではきものをぬいでください」
日本人なら誰もが、「ここで、はきものをぬいでください」とするのを、留学生たちは、「ここでは、きものをぬいでください」としてしまうそうです。まあ、どのように間違うかも想像の範囲ではありますよね。(-_-)
もう一つ!こんな問題も。
問題:2 以下の文章に読点を付けて下さい。
「設楽と日村がちんこたいけつ!」
※問題は2問ともTBSテレビ「ゴッポンニ」より引用
上品なお育ちのモモスケは、ここはあえて誤答の解説を避けますが、まあ留学生が「がちんこ」という言葉を知らないのは仕方がないことかもしれません。
問題:1で重要なのは、読点の位置だけで「意味」が変わってしまうことだけではなく、「は」を「わ」と発音するように、「音」まで変わってしまうということ、ともテレビでは解説していました。まさにここが日本語の難しいところです。
多くの英語学習者が手こずる
I want you. アイ ウォンチュー
のような「音の連結」のほうが、はるかに簡単なのかもしれませんね。
ところで「読点によって意味が変わる」と言う現象がなぜ起こるか?というと、それが日本語独特の文法によるものだとも言われています。それはズバリ
「日本語の文章にはスペースがない」
というものです。確かに英語なら、
Hello, I hope you will read this email for a while.
のように、単語と単語の間に「きっちり」とスペースが存在しており、どこで単語が切れるのかに迷うことはありません。フランス語もドイツ語も韓国語も、スペースは存在します。モモスケはもちろん言語学者ではないので、あくまで推測ですが、これは、【表音文字】と【表意文字】の違いから来ることが理由かもしれません。
【表音文字】(phonogram)は、ひとつの文字で音(音素)や音節を表す文字です。文字は音を表しますが、文字そのものには意味はありません。英語やフランス語、ひらがな等が表音文字です。「F」や「W」には音がありますが、意味はありませんよね?それらの音がいくつか集まり、「Flow」のような単語になって、はじめて「流れる」と言う意味を表します。
だから The water was flowing out. のように、単語としてのまとまりがとても重要で、スペースを無くして「wasflow」とか「lowingou」のように読んでしまったら、意味が崩れてしまいます。
その一方で【表意文字】(ideogram)は、文字自体に意味を持つ文字です。代表的なのが漢字ですね。文字自体に意味を持つ文字です。日本語は【表音文字】(ひらがな等)と【表意文字】(漢字)を両方ミックスして使うので、文章の適度な位置に漢字が登場し、漢字と漢字に挟まれた部分にのみ表音文字が並ぶことになります。なのでスペースが無いのかもしれません。
ちなみに【表音文字】ですが、「文字の読み方さえわかれば、意味が分からなくても発音の仕方がわかる」という特徴があります。例えばこの単語を知らなくても、何となく読むことはできますよね?
nasal inflammation
なので、英単語は知らなくても読める!というものなのです。だからこそ英単語を覚えるには、【音】と【意味】を結びつけることがとても重要ともいえるわけです。
nasal inflammation (鼻炎)
に苦しむモモスケでした。