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- TOEICスコアアップのコツ
「TOEIC(R)のスコアアップを図りたい!」「少しでも高得点を目指したい!」
TOEIC試験向けに学習中の方や、社内資格の都合上、決められたTOEICスコアをクリアしなくてはならない皆さんは、こんな要望をお持ちでしょう。そこで一番気になることはというと、もちろん、
「どうやってスコアアップを図るか?」
ということに尽きます。それが分かれば対策が立てられますし、学習計画だって作ることが出来ます。そんな考えから、何か皆さんに役立つ情報はないかな…と、あれこれ探していましたら、1つ興味深い記事を見つけました。
早稲田大学教授の三枝幸夫先生が書かれた「TOEICガイダンス」と言う記事です。株式会社ナラボー・プレスさんという会社のサイトに載っておりました。 http://www.nullarbor.co.jp/
以下、株式会社ナラボー・プレスさんのウェブサイトからの抜粋しながら概要だけお伝えしたいと思います。詳細は上記サイトをご参照下さい。
まず、
<抜粋>
言語学習をする場合には,学習項目は同じであっても,それぞれの学習レベルによって重要度が異なることは,だれでも経験的に知っている。たとえば,入門期に流暢に話そうと思ってもしょせんはできない相談であるし,上級レベルになって発音の基礎を学習しようとする人は,特殊な場合は除いて,まずいないであろうし,またその必要もない。このように,学習レベルと学習項目の間には密接な関係がある。
ということで、三枝先生は、学習者の「レベル」と「何を学ぶか?」という学習項目を関連づけて、どのレベルにはどういった勉強が効果的か?を分析されています。現在の自分のレベルさえ分かれば、三枝先生の言うところの最適な学習項目が分かる!ということです。
ね?ちょっと興味深いでしょ?三枝先生は、英語レベルを5段階に分けています。
<抜粋>
Level 0 言語能力ゼロLevel 1 片言で何とか用が足せるレベル(高校レベル)
Level 2 かなり高い学習レベル(大学レベル)
Level 3 実用レベル
Level 4 最高実用レベル
Level 5 教育ある native speaker のレベル
読者の皆様のレベルも様々でしょうが、Level 0 と Level 4・5は、あまりいませんよね。きっと。なので ここでは一番多いと思われるLevel1と Level 2を見ていきたいと思います。
三枝先生によれば、Level 1 の人はこんな学習項目が最適だそうです。
<抜粋>
語彙の学習(45%)が最重要であり,これに次いで重要なのが文法の学習(30%),発音の学習(17%)である。
このレベルでは,何はともあれ基本語彙を丸暗記しなければ一歩も先に進むことができない。文法は動詞・名詞・形容詞・副詞などの変化形・5文型などを含む基本文法である。
片言でも何とか会話ができるレベルの人は、とにかく単語を覚えよ!ってことを推奨しています。もちろん単語が分からなければ、言いたいことも言えないし、聞いたことも理解出来ません。45%と言う半数近いウェイトを、単語を覚えることに費やすことが効果的とのことです。そして文法が30%!
「イヤイヤ…単語と文法が嫌いだから、英語が苦手なんだよね…。」
単語と文法は、英語嫌いになる2大原因!それを勉強の75%に使うのは、正直苦痛かも知れませんね。ただし必ずしも、単語暗記は単語帳で、文法理解は文法書で学ばなければならないということはありませんので、そこは工夫をしながら、飽きないように学んでいけば良いわけです。もちろんそれには英会話上達研究会の教材が最適なのは言うまでもありません。
その一方で、Level 2 となると、どうなるかというと、
<抜粋>
文法と語彙の学習の重要度が逆転し,文法(40%)が最重要学習事項になり,語彙(35%)がこれに続く。
この段階では,より複雑な内容を理解したり表現したりしなければならないため,単語の知識だけでは歯が立たなくなる。より複雑な構文の知識が必要である。発音(10%)はまだ不十分ではあるが,最低のコミュニケーションに利用できるレベルにはすでに達しているので,文法・語彙ほど重要ではなくなっている。注目すべきことは流暢さ(8%),つまりスピードの学習が重要さを増していることである。
なるほど!単語と文法が逆転するけれど、それでも併せてさっきのレベルと同じウェイトの学習がカギと言うことのようです。
初心者は、1にも2にも単語と文法だぜぃ!と三枝先生は言ってます。そして「複雑な構文知識」と、少しだけ「発音」の勉強も必要になってくるとのです。
いかがでしょうか?もちろんこれはひとつの考え方であって、これが究極の答えということではありません。しかしレベルによって学習項目のウェイトを変えて、効果的に学ぶという考え方は、大いに参考になると思います。皆さんいかがでしょうか?ひとつの参考として、自分の学習項目を考えるヒントに活用してみるのも良いかもしれません。
抜粋元サイト:株式会社ナラボー・プレス様
http://www.nullarbor.co.jp