英語の音と文字がズレている!?
モモスケです。
前回のブログで、
目を使わずに聴く
と書きましたが、その理由をもう少し補足しておきますね。
中学校で習った有名な単語(助動詞)に、can(~できる)があります。知っていますよね?ではちょっと発音してみてください。
「can」
ん?今「キャン」と発音した?
例えば
You can stay here. (ここにいていいよ。) ※stay=とどまる
なんて文章があった場合、(強引にカタカナで書くと)ネイティヴは「ユー キャン ステイ ヒヤー」と発音することは、あまりありません。
「できる」が強調されない弱形での can は、[K(ə)n](強引にカタカナにすると[クン]や[カン])に近くなるんです。
「ユー クン ステイ ヒァ」
でも学校教育の影響で、僕たちの脳ミソは、 can = キャン の音だと認識してしまう。can = クン とは習っていないから。
だからこの時、音声をテキストを見ながら聞くと「can=キャン」 として耳に入ってくるんです!実際は「can=キャン」と発音していないのに!!
【目】に意識があって、情報が【目】から頭に入ってくると、脳ミソがその【文字】に関する情報を引き出し、can=キャン と認識してしまうんです。【耳】は【文字】の脇役として、確認用としての入力しか役割を果たさないので、いつまでたっても本当の音(can=クン)が認識できないままになります。
だから英語を聴き取れない!
でもテキストを見ずに聴いたとたん、「クン」が耳に飛び込んでくる!そこではじめて、「今なんて言ったの?ユーの後は何?」と、英語を初めて【音】として認識できるようになります。
テキストを見れば簡単なはずの英文を、なぜ聴き取ることができないのでしょうか?
それは
音と文字がズレているから!
実際の会話で、あたかもDVDを見ているようにネイティブの話した音が「字幕」となって出てくれば、can=キャン でも問題ありません(有り得ないけど)。でも日常会話に字幕が無い以上、文字と音のズレを解消しなくては、いつまでたっても英語を【音】として認識することはできないのです。
まとめ
英語が聴き取れないのは、意識が【目】にある状態で聴き取ろうとするからなんです。
【目】を使わず、意識を【耳】に集中して聴けば、英語はどんどん聴き取れるようになります。
※読みやすさのためカタカナ表記を使っていますが、もちろん実際の発音はカタカナ発音とは異なります。あくまで参考としてください。